６１話：小学生時代�キ─嶌Ｆ�の運勢２」 ページ15
何度か筆箱で叩かれたあと、最後は叩きつけるように頭に落とされた。
「なんで言うことが聞けないの。
三年生にもなって個性も出ないし、小学生の問題なんて簡単なのに１００点も取れない。」
『…………ごめんなさい。』
「あなたがちゃんとできていれば怒ることもないのに。
お母さん苦しいし恥ずかしいよ。」
お母さんの顔を見ることができず、うずくまったまま謝罪を繰り返す。
分かってる。全部私が悪いって
私がちゃんとできていればお母さんは怒ることもないって
嗚咽で息が苦しい。
”痛いよ、お母さん。”
「あんたが泣く資格とかないから！自業自得でしょ。
泣きたいのはこっちだしあんたよりずっと苦しい思いしてるの。」
『ごめんなさい。』
お母さんが近くで歩いた音が聞こえる。
それすらも怖くて頭を守りつつ、ギュッと縮こまった。
パキッ、グシャッ…………ガコンッ
何かを使ってストレス発散したらしい。最後の音はゴミ箱に捨てた時とよく似ている。
うずくまったまま動かない私に痺れを切らして無理やり腕を掴まれ上に引っ張られる。
腕と一緒に近くの髪も掴まれたようで自分がちゃんと立てずにいれば体重によって痛みがした。
けれど泣きすぎて力も入らない。
立とうとしても体がうまく動いてくれない。
そんな私に「早く立て！」と言って頬に一発平手打ち。
“やめて、お母さん。痛いよ”
『ごめんなさい。ごめんなさい！！！』
「うるさいのよ！謝る暇があるなら結果を出せ！！」
ガタンッ！と椅子に無理やり座らされてひざ下辺りを蹴り飛ばされる。
その勢いで驚きまた顔を下に向ければ、ゴミ箱が視界に映る。
『…………。』
ゴミ箱に捨てられていたのは加藤君に渡すと約束した絵。
明日渡すって言った。
約束したのに
「絵を描いたところでお金になるわけ？将来なんの役に立つって言うの？」
『…………。』
「現実見なさいよ。あんたの為を思って言ってるだから。
分かったらさっさと予習復習してよね。」
『……………………はい、お母さん。』
ごめんなさい、お母さん。
ごめんなさい、加藤君。
約束破ってごめんなさい。
６２話：小学生時代�キ�「今日の運勢３」→←６０話：小学生時代�キА嶌Ｆ�の運勢１」
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ビーZ(プロフ) - なめこさん» コメントありがとうございます！本編へのつなげ方は２パターンを考えているので、私自身も書き込みながらその時の状況に応じて決めた行きたいと思います。 (5月4日 3時) (
レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
なめこ - どう本編につながるのか楽しみにしてます (5月2日 22時) (レス) @page22 id: 04a092aa65 (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» 気付きをくれたありがたいコメントです。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» コメントありがとうございます。言われて「確かに…！！」となりました。言葉では出てきていてもキャラや時間軸も不明なまま進めているので、ヒロアカの設定だけ小説になってました。早めにキャラ絡みや時間軸を明確にするようにします。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
あ。 - これはヒロアカではない。 (5月1日 7時) (レス) @page22 id: 686a7a1374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：B太 | 作成日時：2024年1月5日 15時
