５７話：小学生時代�キぁ嵜道劼琉磴ぁ� ページ11
憶村はあまり自分の事を話さない。
相手の話を聞くことが多いし、意見をする場でも自分からすることは少ない。
俺と話しているときも何か選ぶ場面があればかなり悩む。
そうして『加藤君が好きなのはどっち？』と選択をゆだねてくる。
「お前が好きなのを選べばいい。」と言っても
『私にもわからない。どれもいいものだから。』と曖昧な返事をされていた。
だから憶村のお母さんも穏やかな人なのかと勝手に思ってた。
「そう、貴方が加藤君ね。」
目の前で答える女性はニコリッと笑って俺に対応をする。
何も変なことじゃない。
けれど違和感のような何かが俺の中で出来ていた。
二コリッと挨拶をした相手と目が合えば、軽く会釈をする。
顔を上げてもう一度相手の顔を見れば目が上から下へと動いていた。
何処を見ているのかは定かじゃないが俺の見た目を全体的に見ている気がする。
おかしなところでもあったのか？
俺もジッと相手の事を見ていれば違う視線を感じる。
お母さんから視線を外して遠くを見れば目的の人と目があった。
バチッと目線があったはずなのに憶村はすぐ目を逸らす。
泣きそうな顔で下唇を少し嚙むようにしていた。怒られてたりしたのだろうか。
……なんか、どこかで見たことあるような
そんなことを思いながら、憶村に向かって声をかけた。
「憶村、今日遊べそう？」
話しかけられると思っていなかったのか、ビクッと体を飛び上がらせる。
逸らした目を俺にまた向けるがまたすぐに逸らす。
口も何か言いたそうに開けてはすぐに閉じてを三回ぐらいしていた。
先ほどまで一緒に話していた相手なのだが様子がおかしい気がする。
胸元を両手で抑えるように握っている姿は何かにおびえてさえも見えるし、
その様子にどこか既視感を覚えていた。
憶村の様子を観察していれば視界に大人の手が遮る。
遮ったのは憶村のお母さんでまたこちらの顔を見てニコリッと笑いかけてきた。
「ごめんなさいね。今日はAと出かける用事があるの。
だからまた今度誘っていただける？」
『…………え。』
「あ、そうだったんですね。分かりました。」
今日突然決めたことだし、用事があるのであれば仕方ない。
小さく憶村の声も聞こえたので視界を遮っていた手の隣から顔だけヒョコッと出して様子を見た。
「？」
憶村の顔、なんで泣きそうになってるんだ。
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ビーZ(プロフ) - なめこさん» コメントありがとうございます！本編へのつなげ方は２パターンを考えているので、私自身も書き込みながらその時の状況に応じて決めた行きたいと思います。 (5月4日 3時) (
レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
なめこ - どう本編につながるのか楽しみにしてます (5月2日 22時) (レス) @page22 id: 04a092aa65 (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» 気付きをくれたありがたいコメントです。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» コメントありがとうございます。言われて「確かに…！！」となりました。言葉では出てきていてもキャラや時間軸も不明なまま進めているので、ヒロアカの設定だけ小説になってました。早めにキャラ絡みや時間軸を明確にするようにします。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
あ。 - これはヒロアカではない。 (5月1日 7時) (レス) @page22 id: 686a7a1374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：B太 | 作成日時：2024年1月5日 15時
