４８話：小学生時代㊺「景品２」 ページ2
扉を閉めた後、キョロキョロと辺りを見渡す先生。
周りには誰もいないけれど私達が歩いてきた廊下の向こうでは、下校途中の声が聞こえる。
何か見つかるといけないのか、私たちの背丈に合わせて屈んだ先生は小声で話しだした。
「ここだと他の先生にも邪魔になるから、向こうに移動しようか。」
小声でそういう先生に合わせて、私も加藤君も小声で返事を返す。
先生は立ち上がれば下駄箱とは反対方向へと歩き始めた。
その後ろを追ってどこへ行くのかと一人思うが、そこまで遠くない場所。
“理科室”と書かれたプレートがある扉の前に来ると先生はポケットから鍵を取り出す。
なんで理科室？と疑問に思うけど今話しかけていいのか分からなくて口をとじる。
カチャッと音が聞こえれば鍵が開いたと分かり、先生は先に扉を開けて教室に入っていく。
入っていいのかな、これ。
「失礼します。」(小声)
『え、入るの？』(小声)
「これで違ったら出ればいいだろ。」(小声)
それもそうか、と納得して加藤君の後に続いて入る。
授業以外で使うことがない教室なので少し緊張してしまう。
先に入った先生は黒板前にある教卓で職員室から持ってきたものを広げている。
まだ扉付近に居る自分からは教卓の上は窓からの光で反射してよく見えない。
加藤君は教室に入ればすぐに先生の元に行ったので自分一人になっていた。
ゆっくりと二人の元に向かっていると、教卓に広げたものを見たであろう加藤君の様子がおかしくなる。
教卓に両手を付いてピョンピョンとその場で跳ねだしたのだ。
先ほどまで落ち着いていた加藤君が大きな動きをし始めて少しビビッていると
私がまだ教卓まで来ていないのに気付いて走ってこちらにくる。
「憶村！これすごいよ！！
早く早く！！」
『えっ。』
グイッ
テンションが高くなった加藤君は早口で言うと、私の手首を握って引っ張ってきた。
その勢いに足が一歩動くとそのまま流れるように連れていかれる。
教卓の前に連れてこられると、広げられたものが目に入る。
『……わぁ。』
初めに予想していたお菓子はもちろん、けれどそれよりも心が動くものが置いてあった。
それはオールマイトとスターアンドストライプのキーホルダー。
ストラップにリストバンドとヒーローグッズが置かれていたのだ。
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ビーZ(プロフ) - なめこさん» コメントありがとうございます！本編へのつなげ方は２パターンを考えているので、私自身も書き込みながらその時の状況に応じて決めた行きたいと思います。 (5月4日 3時) (
レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
なめこ - どう本編につながるのか楽しみにしてます (5月2日 22時) (レス) @page22 id: 04a092aa65 (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» 気付きをくれたありがたいコメントです。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» コメントありがとうございます。言われて「確かに…！！」となりました。言葉では出てきていてもキャラや時間軸も不明なまま進めているので、ヒロアカの設定だけ小説になってました。早めにキャラ絡みや時間軸を明確にするようにします。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
あ。 - これはヒロアカではない。 (5月1日 7時) (レス) @page22 id: 686a7a1374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：B太 | 作成日時：2024年1月5日 15時
