４７話：小学生時代㊹「景品１」 ページ1
放課後、みんながランドセルを背負って下駄箱に向かう波から外れて歩く。
私の隣には加藤君が居て一緒に職員室に向かっている。
数分前、景品のことを忘れてそのまま帰ろうとしている私を加藤君から呼び止めてくれた。
二人とも来るよう伝えられているし一緒に行くぞ、と。
それに了承して今の状況になっている。
『にしても、景品はなんだろう。先生何も言わなかったし。』
「追加のお菓子か、限定品とかだろ。
帰りの会でもらったお菓子見たらアメリカ行ったのは分かったけど。」
『アメリカ……。なんでも大きいイメージしかない。』
そしていまだに先生から景品の内容を伝えられていない。
もしかして結構すごいものなのか…？と勝手に期待が高まるのを抑えつつ、会話を続ける。
『小野先生の好きな物とかから考えると……なんだろ、人形？』
「人形を俺が貰ってもなー。
それに個性がそうだからと言って好きなものまで人形とは限らないだろ。」
『あー、それもそっか。
前に個性授業で「個性の影響が性格や精神面、日常生活に表れるのは個人差である。」って
臨時講師さんが言ってたね。』
「俺の個性の場合、花の種類知っておけば造れるものが増えるから知識を深めてるだけだし。
その個人差には当てはまってる部類だけど全員がそうじゃない。」
『なるほど。その例え分かりやすい。』
同じチームで頑張ったからだろうか、加藤君との会話もスムーズにできるようになっていた。
怖いとか思っていたのも今は感じることはなく、話せばちゃんと返してくれる。
だからだろう、歩いていればもう目の前に職員室のドアがあった。
加藤君はためらわず、コンコンコンッと三回ノックをして扉を開けた。
いや、早くないかな？職員室などノックをして入る前緊張とかしない人なのだろう。
他の先生に見られるのが怖くて加藤君の後ろにサッと隠れる。
「三年二組の加藤空桔です。小野先生はいらっしゃいますか。」
「あら、加藤君一人？憶村さんは？」
「俺の後ろに居ます。」
『さ、三年二組の憶村です。』
加藤君は後ろに居た自分を先生が認識できるように横にずれた。
急に前が明るくなって動揺しつつも、なんとか名前を言葉にする。
私の声が聞こえて先生は「一緒ね、なら良かったわ。」と返事をして、引き出しから何かを取り出している。
目当てのものが見つかると、少し速足で私達の元へ来て職員室の扉を閉めた。
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ビーZ(プロフ) - なめこさん» コメントありがとうございます！本編へのつなげ方は２パターンを考えているので、私自身も書き込みながらその時の状況に応じて決めた行きたいと思います。 (5月4日 3時) (
レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
なめこ - どう本編につながるのか楽しみにしてます (5月2日 22時) (レス) @page22 id: 04a092aa65 (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» 気付きをくれたありがたいコメントです。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» コメントありがとうございます。言われて「確かに…！！」となりました。言葉では出てきていてもキャラや時間軸も不明なまま進めているので、ヒロアカの設定だけ小説になってました。早めにキャラ絡みや時間軸を明確にするようにします。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
あ。 - これはヒロアカではない。 (5月1日 7時) (レス) @page22 id: 686a7a1374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：B太 | 作成日時：2024年1月5日 15時
