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生活必需品が切れていたから、久しぶりに街に出て歩いて、
少し出来てしまった靴擦れに絆創膏を貼った。
「身体痛いなぁ…」
毎日のように身体を重ねていたら、そりゃ当たり前だけど。
それでも私が唯一彼に愛されてる証拠だから。
そういえば、彼の事務所はこの辺りだったな。
って、
「…え？」
______あれは何？
なんとなく見渡した目線の先に、彼がいた。
髪が長く人でも食べてきたような赤い唇をした女性と一緒に。
近い距離感に、顔が歪むのを抑えきれなかった。
どうして。
私は貴方のために仕方ないって諦めてきた。
デートをするのも。
一緒にのんびりテレビを見ることも。
一緒にご飯を食べることも。
＿＿＿＿___それなのに。
あなたは可愛い女の子とそれを満たしてたの？
私は何？
浮気相手？
悲しい、悔しい、なのに私は彼が消えていくまで、見ることを辞められないでいた。
_____あなたの心は、もうとっくに私から離れていた。
.
「ただいま」
その夜、いつもように帰ってくる彼を見た瞳は、彼にはどんな風に映ってるんだろう。
私が全部知ったことなんて何も知らないで、彼はいつものようにキスを落とした。
「ぃやっ…」
その言葉は聞こえなかったのか、首筋に吸い付くあなた。
他の女にも同じことしたの？
その目で、手で、身体で、私以外の人に触った？
それとも、もっと優しく抱いてあげた？
嫌悪感が体に滲んでく。
＿＿＿＿汚い。
「っさわらないで！」
私のこと愛してないくせに、私の心に触れないで。
彼に触れられた部分は今は嫌悪感しか感じなくて。
汚い。…汚い。
勘違いしてた私が、彼を理解してるのは私だけだと思ってた私が1番、汚い。
どこまでも爽やかで優しいあなたは、そんなことできないんだと思ってた。
そうだよね。高校の時だって、私より近い子はいっぱい居たのに。
「………ご、めんね」
彼は驚いた傷付いた顔をしたあと、静かに謝った。
「ごめん。ね、何かあったの？…泣かないで」
どうして、浮気相手にまでそこまで優しいの。
何があった、なんて。
「揺は他に愛する人がいるんでしょう？」
「……は？」
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鬱ネコ(プロフ) - 璃月さん» コメントありがとうございます！リクエスト、続編の方で死柄木さんで書かせていただきました。ご不満がありましたら書き直しますのでお申し付け下さい。ありがとうございました！ (2018年12月14日 22時) (
レス) id: 61ffaa13af (このIDを非表示/違反報告)
鬱ネコ(プロフ) - みすみさん» 競技かるた部なんですね！かっこいいです。ありがとうございます~！リク、遅くなりましたが書かせて頂きました。続編の方なので良ければ観覧お願いします。コメントありがとうございました (2018年11月26日 23時) (レス) id: 61ffaa13af (このIDを非表示/違反報告)
鬱ネコ(プロフ) - Runaさん» ありがとうございます！切ない話を書きたい、って常日頃思っているので、そう言って貰えると嬉しいです。好きだなんて光栄です。続編でもよろしくお願いします！ (2018年11月9日 23時) (レス) id: 61ffaa13af (このIDを非表示/違反報告)
Runa - トガちゃんの話好きだななぁ･･･ちょっと残酷だけど、何かトガちゃんの報われない想いとか、切なくて結構好き。続編でも頑張って下さい。 (2018年11月9日 20時) (レス) id: 3e6d8cfb03 (このIDを非表示/違反報告)
鬱ネコ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» ステイン様続編の方で書かせていただきました！遅くなり申し訳ありません。ご不満がありましたら、書き直しを仰ってください！ (2018年11月8日 19時) (レス) id: 61ffaa13af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鬱ネコ | 作成日時：2018年5月26日 14時
