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「1人の生徒だけ贔屓するのは良くないぜ、イレイザー！」
「うるさい」
マイクをあしらいながら俺はアイツに作ってもらった書類らを、片付けていた。
贔屓なんてしていない。
むしろ逆だろ。雑用を委員でも無いのに手伝わせたんだ。
あいつは単純だから気づいてないと思うが。
「てか生徒に恋だなんて冗談にならないぜ！」
……なんでお前はそんなこと知ってるんだ。
俺の疑問を汲み取ったマイクは笑った。
「見過ぎだ見過ぎ。話しかけるのも圧倒的に多い。
訓練の時は心配しすぎだし、体育祭なんてアイツの解説にラブが籠ってただろ。」
胸が激しく動悸した。
顔を背け、口を手の甲で覆う。
ああもう。こんなにも俺の心を1人の生徒が掻き乱すなんて、今まで無かったのに。
どこから間違った？
「でもまぁ、俺は良いけどなるべく隠せよ。
付き合うとか卒業までは犯罪だからなー。」
ラジオの収録があったと慌てて行こうとするマイク。さっさと行け。
そう思い溜息を吐くと。
「そういえば、
最近この辺りのこの時間に不審者出たらしいけどど。」
「もう遅いし送ってくる」
そういうことは早く言え。
まだ門辺りだろ。走れば追いつく。
駆け出すと後ろから聞こえたマイクの笑い声。
「どっちも分かりやすすぎだろ」
隠しきれない恋をした。
.
しのぶれど 色に出でけり 我が恋は
物や思ふと 人の問ふまで
(忍ぼうとしていた私の恋は、顔に出てしまうのだ。
物思いをしているのかと、人が聞いてくるほど。)
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鬱ネコ(プロフ) - 璃月さん» コメントありがとうございます！リクエスト、続編の方で死柄木さんで書かせていただきました。ご不満がありましたら書き直しますのでお申し付け下さい。ありがとうございました！ (2018年12月14日 22時) (
レス) id: 61ffaa13af (このIDを非表示/違反報告)
鬱ネコ(プロフ) - みすみさん» 競技かるた部なんですね！かっこいいです。ありがとうございます~！リク、遅くなりましたが書かせて頂きました。続編の方なので良ければ観覧お願いします。コメントありがとうございました (2018年11月26日 23時) (レス) id: 61ffaa13af (このIDを非表示/違反報告)
鬱ネコ(プロフ) - Runaさん» ありがとうございます！切ない話を書きたい、って常日頃思っているので、そう言って貰えると嬉しいです。好きだなんて光栄です。続編でもよろしくお願いします！ (2018年11月9日 23時) (レス) id: 61ffaa13af (このIDを非表示/違反報告)
Runa - トガちゃんの話好きだななぁ･･･ちょっと残酷だけど、何かトガちゃんの報われない想いとか、切なくて結構好き。続編でも頑張って下さい。 (2018年11月9日 20時) (レス) id: 3e6d8cfb03 (このIDを非表示/違反報告)
鬱ネコ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» ステイン様続編の方で書かせていただきました！遅くなり申し訳ありません。ご不満がありましたら、書き直しを仰ってください！ (2018年11月8日 19時) (レス) id: 61ffaa13af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鬱ネコ | 作成日時：2018年5月26日 14時
