曰く､その時の彼は渋い顔をしていた ページ14
ゾムの悪戯と前世から相変わらずのインパクトがなかなか強い悪戯に慣れてきている自分に乾いた笑みをこぼしつつ､ゾムと二人で並んで歩いていると､見覚えのある影が見えた。
『ん? あれ…お前の友達ちゃう? 』
ゾムと再開した時に居た特徴的な寝癖のようなくせ毛の持ち主に既視感を覚え､ゾムに聞いてみる。
zm 「あ〜､出久くんやな…緑谷出久｡俺の幼馴染のやつ｡」
『あれ､あの時のお前の幼馴染の1人やんな? 』
そう問いかけると､何かを思い出したのかため息をつきながらゾムが呟いた｡
zm 「ほんと､あの後誤魔化すの大変やったんからな、2人にほんとに引くほど質問攻めされたんからな……お前も気をつけた方がええで。」
曰く､あの事件(ページ7辺り参照)の後､学校に行ったらまぁ問い詰められるわなんや……出久くんにはキラキラした目で長文質問&謎の独り言を永遠と聞かされるわ……大変だったらしい。
その時､ゾムはなかなか疲れた目をしていた……
そんなゾムに心の中で合掌をキメていると､出久くんが謎の挙動……まるで産まれたての子鹿もびっくりの、スケートリンクの上に立つ子供のような足の震えを見せたかと思ったら、謎に前屈みで地面と平行に飛び立った｡
……なんなんコイツ｡気でも狂ったか?
謎の百面相をした後絶対転ぶような姿勢で揚々と飛び出した緑谷くんは他の受験者の麗らかそうな女子に個性で助けられていた｡
良かったな､出久くん｡受験前に転ぶとか縁起悪過ぎるしな｡
zm「何やってんねん出久くん…」
唐突の幼馴染の奇行にゾムはますます顔を顰めていた｡まぁそりゃそんな反応になるわな｡
『…まぁええか。ゾム､会場行こうぜ｡』
zm「そうやな｡」
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なべる(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！ とても嬉しい言葉､ありがとうございます…更新頑張ります！ (12月27日 18時) (
レス) id: 41846b4a21 (このIDを非表示/違反報告)
あ - めっちゃ面白いです…！更新待ってます、頑張ってください！ (12月27日 9時) (レス) id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむはむパラダイス | 作成日時：2023年10月16日 18時
