雷鳴56 ページ25
先程から繰り返させる突進と迎撃に観客席は静まり返っていた
ましてや徐々に勝己に対して文句を言い出すやつまで出てくる始末だ
おいテメェら、全員顔覚えてやるからな覚悟しろよ、と実況席から睨みを効かせていると、ある一人のヒーローが勝己に対して大声で批判し始めた
「おい！！それでもヒーロー志望かよ！そんだけ実力差あるなら早く場外にでも放り出せよ！！女の子いたぶって遊んでんじゃねーよ！！」
「そーだそーだ」
それにつられて会場全体が勝己の敵になった
そして実況者であるマイクでさえ
《一部からブーイングが·····しかし俺もそう思…わあ肘っ》
ナイスだイレイザー！最後まで言わせないとマイクに肘鉄を食らわせていた
それに便乗して私は実況用マイクを取る
《今遊んでるっつったのプロか？ああ？！何年目だ？》
《今あそんでるっつったのプロか？何年目だ？》
·····めっちゃ被ったわ
イレイザーは私を見てマイクを置いた、という事は私に続けろという事か
《シラフで言ってんならもう見る意味ねぇから帰れや、帰って転職サイトでも見てろ》
私の言葉に、シーンと静まり返る会場を余所に、中心にいる2人はまだ戦い続けている
《ここまで上がってきた相手の力を認めてっから警戒してんだろうが、本気で勝とうとしてるからこそ手加減も油断も出来ねぇんだろうが、そんなんも分かんねぇなら免許返納してこい、お前らよりよっぽどコイツらの方がヒーローらしいわ》
静まり返る会場を無視して席に着いて試合を見直す
しかし、お茶子も考えたもんだなァ
だいぶ危ねぇ賭けだが
巻かれた爆煙、勝己が作った瓦礫たち、お茶子が繰り返して来た捨て身の攻撃
その全ては今この瞬間の為に
「勝あアアァつ！！」と叫んで自身の個性を解除するその姿に、会場全体が度肝を抜かれる
《流星群ー！！！》
「「気付けよ」」
皆一瞬でもお茶子が勝てるのでは？と言う顔になる
だがな、この会場全員分かってねぇよ
「私の幼馴染は、常にトップを狙う」
私がそう呟いた瞬間、強烈な爆破が天に昇る
それはお茶子の個性で浮かされていた瓦礫の山を一瞬で粉砕したのだ
お茶子はきっと、捨て身で思案した作戦がいとも簡単に打ち砕かれてさぞ悔しいだろう
「さぁ、ここからが"Plus ultra"だ」
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とらお(プロフ) - 夏樹さん» コメントありがとうございます！当方関西出身なもので、あんなけって使うので普通に使ってました！多分、多々関西弁寄りな所が出てくるかと思いますが見て見ぬふりでもしてください！ (2023年4月8日 3時) (
レス) id: 9196c41cf9 (このIDを非表示/違反報告)
夏樹(プロフ) - 雷鳴40の千葉さんの台詞あんだけがあんなけになってます。何回よんでもおもしろいですね。 (2023年4月4日 23時) (レス) @page7 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - めっちゃ面白いです。最新頑張ってください (2020年1月19日 4時) (レス) id: b3b626bb81 (このIDを非表示/違反報告)
小林萩(プロフ) - 3がいいと思います。他の方と似たような理由になってしまうのですが、可愛いなぁと思ったので。更新頑張ってくださいね。 (2020年1月9日 20時) (レス) id: b63d7693a0 (このIDを非表示/違反報告)
雪豹(プロフ) - ��がいいと思います。ケルピー、可愛い。 (2020年1月9日 15時) (レス) id: 5c79542a8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とらお | 作成日時：2020年1月7日 4時
