雷鳴53 ページ21
「ごっはん、ごっはん〜」
騎馬戦の結果が私的に少々、いやかなり面白くて、ホークスの電話で急降下していた機嫌が現在すこぶる上昇しており、ルンルンで昼飯にありつこうとしていた
「お、勝己」
「あ？」
薄暗い通路から出てきた勝己と出くわしたので、本戦出場を祝おうと声を掛けたが、何やら難しい顔をしている
人の事は言えねぇが、お前も眉間のシワ、気を付けろよ·····
「本戦出場おめでとう」
「たりーめだ」
「で、どうした？」
「·····お前、知ってたんか」
「·····何を？」
「半分野郎の家の事だ」
半分野郎、とは多分焦凍の事だろう
ほーん、もしかして何かしら言われたか、聞いたかしたのか
口は悪くても勝己もヒーローを目指している
いけ好かないやつの事でも気にしてしまう、根はとってもいい子なのだ
私の幼馴染、可愛い奴だ
「まー、昔っから交流はあったからな、事情は把握してるが」
「·····」
「勝己なら理解できると思うが、私が口を出す事でもねぇし、あいつ自身がどうにかなんなきゃ、どうにもなんねぇからな、この話は」
「·····そうか」
それだけ言うと勝己は私に背を向け立ち去ろうとする
だが、これは"'私"と"焦凍"の関係だからの話なわけで
「お前は変な気使わなくていーんだよ」
「あ？」
「お前は、あいつのクラスメイトでライバルだろ、たった数ヶ月だが、お前等1-Aは死戦を潜り抜けた戦友だ、お前らしく気なんか使わずぶっ飛ばせばいーんだよ」
「益々考え方がバーサーカーじゃねぇか」
「うるせぇぞ」
私の言葉を嫌な顔せず最後まで聞くのは勝己のいい所だ
すると勝己はポケットに突っ込んでいた右手を首まで持っていき、選手宣誓の時と同じように首を切る
「はっ！上等だ、俺は全員叩きのめして完膚無きまでの1位を取る、だから見てろ」
「贔屓は出来んが、楽しみにしてんぞ」
「けっ」
それだけ言うとまた右手をポケットに直し、再度私に背を向け場を後にする姿を見届ける
「さーて、私も昼飯食うか」
昼飯誘いたい奴も探さねーといけねぇしな
なんて考えながら私も食堂へ足を伸ばした
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とらお(プロフ) - 夏樹さん» コメントありがとうございます！当方関西出身なもので、あんなけって使うので普通に使ってました！多分、多々関西弁寄りな所が出てくるかと思いますが見て見ぬふりでもしてください！ (2023年4月8日 3時) (
レス) id: 9196c41cf9 (このIDを非表示/違反報告)
夏樹(プロフ) - 雷鳴40の千葉さんの台詞あんだけがあんなけになってます。何回よんでもおもしろいですね。 (2023年4月4日 23時) (レス) @page7 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - めっちゃ面白いです。最新頑張ってください (2020年1月19日 4時) (レス) id: b3b626bb81 (このIDを非表示/違反報告)
小林萩(プロフ) - 3がいいと思います。他の方と似たような理由になってしまうのですが、可愛いなぁと思ったので。更新頑張ってくださいね。 (2020年1月9日 20時) (レス) id: b63d7693a0 (このIDを非表示/違反報告)
雪豹(プロフ) - ��がいいと思います。ケルピー、可愛い。 (2020年1月9日 15時) (レス) id: 5c79542a8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とらお | 作成日時：2020年1月7日 4時
