雷鳴52 ページ20
「ヒーーー！！あっははは！キレ方やば過ぎだろ！！目ェ吊り上がってんじゃん！！あーーー、うける」
「·····お前、仮にもやつの副担任だろう」
「幼馴染だから多少爆笑してもいいんすよ」
B組の猛攻に勝己のブチ切れボルテージが上がっていく様に大爆笑する私を見て、炎司おじさんは「多少では、ないだろう·····」と少し引き気味だった、なんで？
「いやー、あいつすげぇ負けず嫌いなんですよ」
「見ていれば分かる」
「何でも中途半端が嫌いなんすよ」
「·····何が言いたい？」
私の言わんとしている事が分からないのか、その先の言葉を急ぐ返しに苦笑いする
私は別にね、あなたのこと嫌いじゃないんですよ、むしろ好きな方だ
だけどな、やっぱ焦凍の事を考えるなら、一度その歩みを止めて振り返って欲しいと思う
「今のままじゃ、いくら焦凍でもあいつには負けますねぇ」
「·····」
「あともう一人、油断大敵なのが潜んでるんすよ」
「·····なに？」
私の言葉にあからさまに不機嫌を主張する顔に変わった炎司おじさんを横目に話を続ける
そう、もう一人、私の可愛い幼馴染を忘れてもらっちゃ困る
「予選1位通過、緑谷出久」
「·····」
「あいつは、強いですよ」
力や個性の話ではない、あいつは気持ちが強いんだ
気持ちの強さなら誰にも負けやしない
そんな話をしている一方で出久のハチマキが焦凍に取られるのが見える
それでも私はあいつは、上がってくる、そう確信していた
「まっ、最終ステージ、楽しみにしてましょ！それじゃ、実況席戻りますね」
手を振りながら炎司おじさんの元を後にしようと歩き始める
お、正面衝突
「おい、実況席は逆だ」
「·····もっと早く言ってくんない？」
ちょっとカッコつけたのに、めちゃくちゃダサいじゃん
「遅かったな、もう昼休憩に入ったぞ」
「いやー、電話しに裏に行ったら迷いまして」
「HAHAHA！オメェの方向音痴はまだ直んねぇのか！」
「初めての場所限定ですよ」
「三島も苦労するな」
珍しく三島に同情する相澤先生に笑いながらモニターに映った順位を見る
そこには4位に入り込んでいる出久チームと
「へぇ、3位、ねぇ」
意外な顔ぶれに私は少なからず高揚していた
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とらお(プロフ) - 夏樹さん» コメントありがとうございます！当方関西出身なもので、あんなけって使うので普通に使ってました！多分、多々関西弁寄りな所が出てくるかと思いますが見て見ぬふりでもしてください！ (2023年4月8日 3時) (
レス) id: 9196c41cf9 (このIDを非表示/違反報告)
夏樹(プロフ) - 雷鳴40の千葉さんの台詞あんだけがあんなけになってます。何回よんでもおもしろいですね。 (2023年4月4日 23時) (レス) @page7 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - めっちゃ面白いです。最新頑張ってください (2020年1月19日 4時) (レス) id: b3b626bb81 (このIDを非表示/違反報告)
小林萩(プロフ) - 3がいいと思います。他の方と似たような理由になってしまうのですが、可愛いなぁと思ったので。更新頑張ってくださいね。 (2020年1月9日 20時) (レス) id: b63d7693a0 (このIDを非表示/違反報告)
雪豹(プロフ) - ��がいいと思います。ケルピー、可愛い。 (2020年1月9日 15時) (レス) id: 5c79542a8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とらお | 作成日時：2020年1月7日 4時
