��このこ�� ページ10
「
「覚えていてくれたんだね、嬉しいなァ」
思い出される暗闇、そして罪のない人達が真っ赤に染め上がる光景
私のこめかみに伝う汗が、酷く冷たく感じた
なぜ奴が今更私を狙ってきた？そしてなぜ奴が脳無を使っている？個性のことも、なぜ、なぜ！
「色々と質問したいみたいだけど、時間が無い、手早く済ませよう」
「！」
市河は「脳無」と呟くと、私の血の縄に囚われていた脳無が力任せにそれを引きちぎる
まずい、パワーとスピードが上がっている！？
受身は取ったが目の前に迫った拳を避け切れずモロに攻撃を食らってしまった
「ぐァっ(肋、持ってかれた！！)」
「手加減させていたんだ、僕が到着するまで、予想外にもヒーローが数名ここに居たからね、三体も脳無を使ってしまった、まあ、君が戻ってくればあんな物もう必要ないがね」
口から溢れる血液を最小限に、まだ気を手放してなるものか、ここにはまだあの子が…
すると膝をつく私の目の前に影が落ちる
それは私を守るように、市河と脳無に立ち塞がっていた
「なにしてんだ、優悟！」
「…っ、ママをいじめないで！」
優悟が私を守る為に精一杯腕を伸ばして、震える足で懸命に立っている
くそっくそくそくそ、優悟は、優悟だけでも守るって誓ったんだ！
「うーん、君があの忌々しい"混ざり物"か、よし脳無、殺せ」
「！？」
優悟に振りかざされた拳に脳より先に身体が反応ていた
優悟の腕を引っ張り、私は脳無に背を向ける
その瞬間強烈な衝撃が身体に走り、優悟諸共壁に吹っ飛ばされる
「·····ゲホッ！」
「っ、ママ！！」
「優悟、ぶ、じか？」
「ママっ、ママ！血がたくさんでてる！やだよ！ママ！！」
「だい、じょーぶ、ママは超つえー、から」
ボロボロと涙を流す優悟を安心させるように背中をさすってやる
身体を動かす度にビキビキと激痛が走るが、そんな事に構ってられない
この子は、優悟だけには手出しはさせない
「骨が更にイカれただろう？全く、その"混ざり物"を殺すのに加減させなかったからね、まさか庇う程の力がまだ残っているとは思わなかったが」
ブツブツ呟きながら私たちに迫ってくる市河から優悟を庇う様に身体を動かす
痛みなんて知るか、絶対に守り切る
必ず��このこ��だけは…！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 602人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
砂時計(プロフ) - コメント失礼します。この度は完結おめでとうございます！！！作成された当初から雰囲気が好みでずっと読んでおりました！！家族の愛がここまで素敵なものなんだと見せて下さりありがとうございますっ。短編集も楽しみにしております。お体にはお気をつけください！！ (2020年8月6日 20時) (
レス) id: 47df7c7bae (このIDを非表示/違反報告)
珠菜(プロフ) - 完結おめでとうございます！この小説大好きだったので寂しいです…せっかくなので短編集のリクエストをさせてください。前に行った遊園地のお話を家族3人でリベンジして欲しいです！家族のほのぼのみたいな…どうか体調に気をつけて、頑張ってください！応援してます！ (2020年8月6日 19時) (レス) id: 93515d92f9 (このIDを非表示/違反報告)
とらお(プロフ) - すみた先生さん» お返事がかなり遅れてしまいましたが、無事完結することが出来ました！温かいお言葉が大変励みになりました！良ければまた覗きに来て下さい(^ ^)本当にありがとうございました！ (2020年8月6日 17時) (レス) id: 77383ca370 (このIDを非表示/違反報告)
とらお(プロフ) - もちさん» お返事がかなり遅れましたが、無事完結することが出来ました。本当に温かいお言葉が励みになりました。本当にありがとうございます！ (2020年8月6日 17時) (レス) id: 77383ca370 (このIDを非表示/違反報告)
とらお(プロフ) - 青春を返せさん» お返事がかなり遅れましたが、無事完結することが出来ました(T_T)温かいお言葉をかけて下さって本当にありがとうございました！！ (2020年8月6日 17時) (レス) id: 77383ca370 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とらお | 作成日時：2020年2月17日 21時
