��なまえ�� ページ43
「おめでとうございます、元気な男の子ですよ！」
聞き慣れない産声と共に今まで私を襲っていた痛みが消えた瞬間、担当していた助産師から声をかけられる
痛みに強い私でも錯乱状態だったので、最早なにがなんだか分からない状態だったが、私の左右で手を握ってくれているママと冬美の顔を見て理解した
「うま·····れた·····？」
「うっ、生まれたァ！A、よく頑張ったねぇ！」
「ええ！生まれましたよ！元気な声が聞こえるわ！」
「うま、れた·····、私の·····子·····」
呆然とたどたどしく言葉を繋ぐ私の元に、軽く綺麗にされた赤ちゃんが抱かれて来た
「ほら、ママですよ〜」
「っ、この子が、私のっ·····」
腕の中に寝かされた赤ちゃんを見て、やっとこの子が生まれてきたことを理解した私は堰が切れた様に涙を零した
それを見て冬美は分娩室の前で待つパパ達に報告する為に部屋を出て行った
「そういえば、生まれるまで内緒って言っていたけど、名前決まってるの？」
ふと思い出したのかママが赤ちゃんを見ながら聞いてきた
冬美やパパにも散々聞かれたが、生まれるまで内緒にしてきた
特に理由は無かったが、この子の顔を見るまで踏ん切りが私の中で付かなかったのだ
でも、あの人によく似たこの子の顔を見たらそんなことは杞憂だったと分かる
「うん、この子の名前はね＿＿＿」
「五体満足に生まれて、本当に良かった」
新生児室から生まれた子を嬉しそうに覗くお父さんに思わず「ふふっ」と笑ってしまった
コスチューム姿で現れた時はびっくりしたけど、「着替えに帰って生まれたらどうする」って真顔で言われた時はちょっと面食らってしまった
「そう言えば、名前はどうなったんだ」
まだ分娩室にいるAに直接聞けないので、私に聞いてきているんだろうけど、ちょっとソワソワし過ぎよね
お父さんたちに生まれたことを報告して分娩室に戻った時にお母さんと一緒に聞いたあの子の"名前"
「"優悟"っていうの」
「ゆうご？漢字はどう書くの？」
「優しいに啓悟の悟、速くなくていい、守らなくていいから、あの人みたいに優しい人になって欲しいから」
そう優しく笑ったAはお母さんと同じ顔だった
私はとっても素敵な��なまえ��だと思うよ
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ショートケーキの赤いヤツ - ホークスの小説ってまだまだ少ないですよね！私も今投稿しているのですがなかなか増えなくて…（汗）こんなに素敵な作品を作っているとらおさんはとても凄い人だと思います！自分のペースで頑張ってください！応援しています！ (2021年6月27日 12時) (
レス) id: b184c00ea8 (このIDを非表示/違反報告)
ヴェロニカ(プロフ) - 初コメです！たまたまとらおさんの作品一覧を見て全部ホークスの話を読んでいたのに築いてびっくりしました！ホークスの作品がなかなか少ないと感じるのでこれからも書いていただけると嬉しいです。更新頑張ってください（＾ω＾） (2020年4月19日 23時) (レス) id: 93cd0ce6c3 (このIDを非表示/違反報告)
ヴェロニカ(プロフ) - 初コメです！たまたまとらおさんの作品一覧を見て全部ホークスの話を読んでいたのに築いてびっくりしました！ホークスの作品がなかなか少ないと感じるのでこれからも書いていただけると嬉しいです。更新頑張ってください（＾ω＾） (2020年4月19日 23時) (レス) id: 93cd0ce6c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱうる(プロフ) - いつも楽しみに見てます！これからどうなるのか更新されるたびにドキドキで見てます！これからもお体に気をつけて更新頑張ってください。 (2020年2月16日 13時) (レス) id: 1ae786e7c7 (このIDを非表示/違反報告)
とらお(プロフ) - ユリさん» 面白いって言って頂けて嬉しいです！更新頑張ります！ありがとうございます！ (2020年2月13日 16時) (レス) id: 77383ca370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とらお | 作成日時：2020年2月5日 14時
