��とけた�� ページ33
「妊娠、しただと·····？」
二日連続で実家に居た私に目を丸くしたパパは、仕事帰りだと言うのに凄く私のことを気にしていたので、夕食後話があると居間に留まってもらった
冬美と並んで話を切り出した私に、パパは戸惑いながら声を出した
「うん、昨日仕事中に気持ち悪くなって、それが一日続いたって冬美に言ったら病院にいこうって·····」
「何週目、なんだ？」
「7週目だって」
「そうか」とだけ答えて黙ってしまったパパに、怖くなって俯いてしまう
すると隣にいた冬美が手を握ってくれる
「当然産むんだろう」
「·····えっ」
「？産まないのか？それは俺は反対だぞ」
「えっ、え？産んで、いいの？」
「逆に何故産むことを反対せねばならんのだ？」
「·····だって、いっぱい迷惑かけちゃうよ？パパの傍でサイドキックだって出来なくなるし、今回の事件の事だって、違うと決まったわけじゃないし、皆を、パパたちを危険な目に合わせちゃうかもしれないんだよ？！」
妊娠していると分かった瞬間から、私の中で不安という塊になっていたものが弾けてしまった
冬美はああ言ってくれたけど、私はパパの本当の子ではないし、家族だと思ってくれているのは知っているが養子なわけでもない
だから私はなるべく迷惑をかけない様に雄英を卒業後家を出たのだ
私が吐き出した言葉を聞いて、パパは目を丸くした後フッと笑ってこう言った
「なんだ、そんな事を不安に思っていたのか」
「·····へ」
「迷惑だと誰が言った、お前は紙の上では違っても誰がなんと言おうと俺の娘だ、確かにサイドキックとしてお前が居ないのは少し·····いやなんでもない、とにかくだ、子供は親に迷惑をかけるものだ」
「俺が言うのはなんだがな」とばつの悪そうに目を逸らして顎の髭をなぞるその姿に堪えていた涙が溢れてくる
「ううっうぅ〜〜〜！！パパァ〜〜〜！！」
「わわ！A泣かないで！大丈夫だから！」
「なぜ泣く！？泣く必要は無いだろう！！？」
「これは嬉し泣きですぅ〜〜〜！！！」
ここからが本題なのに私は言葉が出せないくらい、冬美の胸の中で泣き喚いた
そんな私を見てオロオロするパパが珍しくて、冬美も目に涙を溜めながら大きな口を開けて笑っていた
私の大きかった不安が��とけた��瞬間だった
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ショートケーキの赤いヤツ - ホークスの小説ってまだまだ少ないですよね！私も今投稿しているのですがなかなか増えなくて…（汗）こんなに素敵な作品を作っているとらおさんはとても凄い人だと思います！自分のペースで頑張ってください！応援しています！ (2021年6月27日 12時) (
レス) id: b184c00ea8 (このIDを非表示/違反報告)
ヴェロニカ(プロフ) - 初コメです！たまたまとらおさんの作品一覧を見て全部ホークスの話を読んでいたのに築いてびっくりしました！ホークスの作品がなかなか少ないと感じるのでこれからも書いていただけると嬉しいです。更新頑張ってください（＾ω＾） (2020年4月19日 23時) (レス) id: 93cd0ce6c3 (このIDを非表示/違反報告)
ヴェロニカ(プロフ) - 初コメです！たまたまとらおさんの作品一覧を見て全部ホークスの話を読んでいたのに築いてびっくりしました！ホークスの作品がなかなか少ないと感じるのでこれからも書いていただけると嬉しいです。更新頑張ってください（＾ω＾） (2020年4月19日 23時) (レス) id: 93cd0ce6c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱうる(プロフ) - いつも楽しみに見てます！これからどうなるのか更新されるたびにドキドキで見てます！これからもお体に気をつけて更新頑張ってください。 (2020年2月16日 13時) (レス) id: 1ae786e7c7 (このIDを非表示/違反報告)
とらお(プロフ) - ユリさん» 面白いって言って頂けて嬉しいです！更新頑張ります！ありがとうございます！ (2020年2月13日 16時) (レス) id: 77383ca370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とらお | 作成日時：2020年2月5日 14時
