【ヒロアカ】鷹と雷鳴箸休め【番外編】 (ページ11)

今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:53,472 hit

・ページ11

女子会開始から早1時間
私たち二人は明日は休みだからとぐいぐいお酒のペースを早めて、今や日本酒にまで手を出し始めている

「A、ほんとザルよね」

「そうか？まぁでも最近呑んでなかったからちょっとは回ってる気はする」

「あら、それじゃあ久々に酔ったAが見られるのかしら」

ふふふと私がいたずらに笑うとAは嫌そうな顔をして「やめてくれ」と残りを飲み干す

「そういえば、プロデビュー時から騒がれてきた"ホークスとキキョウの熱愛！？"はどうなっているの？」

「デビュー時から騒がれてねぇよ、皆その話好きだよなほんと」

「あら、私は大切な親友の婚期を気にして言ってるのよ？」

「まだ早ぇだろうがよ、私達まだ22だぞ、」

「ホークスも同期でしょ？ならいいじゃない、それとも何？貴女年上派？」

「いや、別にそんなんじゃねぇけどよ、」

珍しく口を尖らせてトトト、と自分のお猪口に日本酒を注ぐその姿がいつもの大人びた姿と違い年相応に見えて思わず笑う

「じゃあなに？ホークスに何か問題でもあるの？顔良し、収入よし、身長はまあ高い方ではないけれど、貴女とならいい具合だし」

「お前は結婚に何を求めてんだよ·····」

「あら、顔とお金は大事よ？私はホークスの性格は外面しか知らないから、貴女の方がよく知ってると思うけど、どうなの？」

「どうなの？って、言われてもなぁ」

「即答で無しって言わないところを見ると、意外と悪く思ってないって事ね」

「·····は？！何でそうなるんだよ！！」

「だって貴女、好き嫌いハッキリしてるじゃない」と確信を突くとAは「うっ、」と声を漏らしながら両手で顔を覆った
あら、珍しい反応

「·····1回だけ、仕事でたまたま一緒になった時に、初めて"あ、男だ"って思ったことは·····ある」

「····え！！？貴女が！？あの『男も女も敵か味方かそれだけだ』って性別の認識を間違っていたAが！！？」

「やめてくれ、羞恥心で死にそうだ·····」

「やだ！もうっ、それならそうと早く言いなさいよ！それなら話は変わってくるわね！」

私はそう言うとAに向かって手を差し出す
そんな私を見てAは「？」と首を傾げる

「携帯、貸しなさい、私が貴女に相応しいかしっかり確認してあげる」

今夜は長いわよ