14 君の右 ページ15
次の日。
授業にはなぜかあまり集中出来なくて、気がつくと放課後だった。
『…………』
誰もいない教室。
静かすぎて上鳴くんとの会話を思い出してしまった。
『個性なんて…出なければ良かった。』
そう言ってしまえば自然とハサミに目が向く。
気づけば左手に持っていて、その刃は右手に向いていた
『右が憎い…憎い…嫌だ…お父さんのために生きるなら…もう個性なんて…』
なんでだろう。
昔の事を引きずりすぎなのかな…皆…皆結局は私から離れていく。
個性で襲われた時に私と居たら絶対危ないから。逃げられないから。
『もう…いらない！』
左手のハサミを振りかざせば目的に到達する前に手が暖かいものに包まれた。
ソっと見れば
『み…どりやくん…なんで…』
「それはこっちのセリフだよ！何…してたの。」
『お父さんの個性なんていらない…もう嫌だ。』
「…………僕の友達も前にそんな事言ってた。」
『え…』
なんで…いきなり。
ていうかその友達…
「その子もお父さんが嫌いみたいで戸坂さんみたいに両方の個性を受け継いたんだ。だから片方の個性は使わないって。」
『…………』
「その話を聞いて僕思ったんだ。それは確かにお父さんから受け継いだ個性だよ。でもそれはお父さんの個性じゃない。君の…戸坂さんの個性だよ。」
『私……の…』
「君のお父さんに対する気持ちは変わらないかもしれない。でもね君の個性で救われる人だっているよ。そのためのヒーロー科じゃないか。」
『…………っ』
あぁ、なんでだろう。
辛いことなんかないはずなのに。涙が止まらないや
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湯豆腐。(プロフ) - makiさん» 誰も助けてくれないじゃん。【轟焦凍】を書いております！よろしければご覧ください！web検索で出ると思います！ (2018年8月1日 20時) (
レス) id: 3c00781617 (このIDを非表示/違反報告)
maki - 湯豆腐。さん» 湯豆腐。さん、待ってました！！！また、面白くて、ドキドキする小説を書いてくださいね！また、よろしくです♪ (2018年8月1日 14時) (レス) id: db7ab848e3 (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐。(プロフ) - アカウントがようやく作れました！新しい湯豆腐をよろしくお願い致します！ (2018年7月1日 21時) (レス) id: 2d0deea31f (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐(プロフ) - 鈴木美妃さん» ファンだなんて！？ありがとうございます！！更新頑張りますね！ (2018年6月1日 16時) (レス) id: f6c8369393 (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！頑張ります (2018年6月1日 16時) (レス) id: f6c8369393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湯豆腐 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/su0203
作成日時：2018年5月27日 9時
