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『君の顔を見てると、嫌気がさしてくる。』
笑顔を作るのもやめて、真顔でそう言う。
目の前の女は「……そうなんだ。」と呟いてから、俺を睨みつけた。
「言っておくけど、冗談だからね？本気にした？
父親が犯罪者のヒーロー志望なんてこっちからお断りよ！
今は友達ごっこで楽しいかもしれないけど、あんたの本当の顔を見たらみんな離れてく！！
あんたなんか、」
人が変わったかのように、いや…演技をやめたようにまくし立てる彼女の口に人差し指をつける。
「しー」と言うと、目を見開いて黙った。
『君が何言おうが勝手だし、好きに言ってもらって構わないんだけどね〜？
邪魔したら怒っちゃうかもしれないから、静かにしておいた方がいいよ？』
にっこりと笑うと、「やばい」と感じたのか「ご、ごめんなさい」と震えた声で謝られた。
やり過ぎたかもしれないと思い「いいこいいこ」と頭を撫でる。
『…ごめん爆豪クン。嫌なもの見せたね。』
爆豪クンの腕を掴んで歩き出した。
控え室に向かうその途中、爆豪クンは一言も発しなかった。
今の俺がいるのは、あの子のお陰だ。
うまい生き方を、学んだ。
『俺の控え室、こっちだから…また後でね〜！』
別れ道になり、笑顔でそう言う。
気を遣わせてしまっただろう。
「…関係ねー。」
ぼそ、と俯きながら爆豪クンは呟いた。
何を言ってるのか分からなくて、「え？」と聞き返す。
「ッだから！関係ねぇって言ってんだよ！！
お前の父親が何だろうが、関係ねぇ！！
本気だ…本気でかかってこい…！」
ギラギラと鋭い目。
まるで捕食者。
『…うん。お互い、頑張ろうね。』
うまく笑えたか、わからない。
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洸(プロフ) - とてもいい作品です…！夢主くんの気持ち？に入り込めて、感動…！続き待ってます！ (2020年5月7日 18時) (
レス) id: 6d6b8b4f55 (このIDを非表示/違反報告)
疾風-はやて - 夢主くんいいねー！あの猫かぶってるとこの性格いいと思う！私もあんな感じになりた〜い！ (2020年5月4日 10時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃(プロフ) - 久しぶりに読おえてからもワクワクしてます！更新頑張ってください。応援してます (2020年3月30日 14時) (レス) id: 6edc1c7592 (このIDを非表示/違反報告)
めい - 好きです！次の更新待ってます！ (2020年3月30日 14時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ | 作成日時：2020年3月28日 12時
