＊４９ ページ4
今まで使ってこなかったとは思えないほどの威力の炎で轟クンは緑谷クンに、
ボロボロで、痛々しく腫れ上がってる腕をまだ痛めつけるように緑谷クンは轟クンに、
セメントスとミッドナイトが試合を中止させようとするほどの威力で、攻撃を仕掛けた。
すごい風圧が客席を襲う。
『…ケホッ、けほ、煙い…！！決着はどうなったの〜…？』
氷結で冷え切った会場に高熱の攻撃を仕掛けたことで、膨張した爆風。
モロに吸ってしまって息苦しい。
煙が上がって、見えたのは、場外で倒れた緑谷クンと、場内で息を荒くした轟クンだった。
「緑谷くんのところ…行こう…！」
麗日チャンがそう言って立ち上がる。
それに続いて飯田クンや梅雨チャンも立ち上がった。
「守木くんも行こう！！ステージを修復する時間が必要なはずだ！」
飯田クンに呼ばれて「…あぁ、うん」と曖昧な返事をしてしまう。
緑谷クンの選択が、正しいとは思えない。
あんな自己犠牲の戦法、褒められたモンじゃない。
それでも、思っちゃったんだ。
『…緑谷くんって、かっこいいね。』
「…ケロ、そうね。」
緑谷クンに救ってもらえた轟クンを見て「羨ましい」って思っちゃったんだ。
少しでも、彼のトラウマを、彼の重りを退けてあげたいと、そんな風に動ける緑谷クンが、ひどく輝いて見えた。
「…守木ちゃんならなれるわ。
だって、強くて優しいもの。」
「ケロケロ」と笑う梅雨チャンを見て、「そうだといいなぁ」と笑顔を作った。
俺にヒーローになる資格があるのだろうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 603人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
洸(プロフ) - とてもいい作品です…！夢主くんの気持ち？に入り込めて、感動…！続き待ってます！ (2020年5月7日 18時) (
レス) id: 6d6b8b4f55 (このIDを非表示/違反報告)
疾風-はやて - 夢主くんいいねー！あの猫かぶってるとこの性格いいと思う！私もあんな感じになりた〜い！ (2020年5月4日 10時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃(プロフ) - 久しぶりに読おえてからもワクワクしてます！更新頑張ってください。応援してます (2020年3月30日 14時) (レス) id: 6edc1c7592 (このIDを非表示/違反報告)
めい - 好きです！次の更新待ってます！ (2020年3月30日 14時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんみつ | 作成日時：2020年3月28日 12時
