【MHA】愚を守る【男主】 (ページ9)

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次の日、学校に登校すると校門前に人混みができていた。
ガヤガヤとやたら賑やかな人混みの中からカメラが光っているのが見えて苦笑いする。
朝からご苦労なこった。

「君！！オールマイトの授業についてなんでもいいので何か一言ください！！」

『そうだなぁ…今までテレビの中でしか見た事なかった「憧れの存在」が授業してくれてるので楽しいですよ～』

へらりと笑って対応すると「こいつは話してくれる」と思ったのか他の局のカメラマンとアナウンサーが寄ってくる。
だるいからさっさと抜け出そう。

『ごめんなさい、雄英の勉強についていくので精一杯なので他の人に聞いてください～』

適当に笑って近寄ってくるマイクをひらりと交わす。
雄英の敷地に入ってしまえばこっちのモン。

後ろから「待ってイケメンくん！！もう少し話を～」と叫んでるのが聞こえてくる。

『一言ってお姉サン言ったでしょ～？俺一言あげたもん～』

にこりと笑うと後ろから俺に対する声がなくなったので、諦めて他の生徒に標的を変えたのだろう。
あーいうのを本気にしっかり話すのは飯田クンくらいだろうか。

「守木くん！おはよう～！校門前の人集りすごかったねぇ…」

靴を履き替えていると横から声が掛かる。
見てみると麗日チャン。

『おはよう麗日チャン。皆必死だよねぇ…大丈夫だった～？』

「私焦って筋骨隆々！って答えちゃったよ…」

えへへ、と頰を掻きながら話す彼女に、なるほど、と思う。
まあ確かに筋肉すごいしね。

『きんこつ…？どーゆー意味？』

しらばっくれて聞くと「マッチョ！みたいな！！」と言われる。
「そうなんだんだ！確かに～！」と返しておく。

そんな事を話していると、教室につく。
相変わらずA組の人たちはテンションが高くてガヤガヤとしている。

「おはよ、守木！」

『おはよう瀬呂クン。朝から皆元気だねぇ…賑やかで楽しいね！』

うるさいくらいだけど。