【MHA】愚を守る【男主】 (ページ37)

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１回戦目の相手は芦戸チャンだった。
対戦相手を映し出すモニターを見ていると、たまたま隣にいた芦戸チャンに「守木！」と声をかけられる。

「戦闘訓練の時のリベンジ、させてもらうから！」

『いいよ～！楽しみだね、俺も頑張るよ！』

笑顔で返すと「うん！頑張ろ！！」と言われる。
敵に塩送ってるような余裕あるのかよ。

トーナメント表を見て考える。
…これだと、勝ち進むと爆豪クンと当たってしまうな。

『……うーん、彼とは戦いたくないんだよなぁ…』

面倒だと思っていると「守木ちゃん。」と梅雨チャンに呼び止められる。

「これからレクリエーションみたいよ。借り物競走に出る予定だったわよね？

どうするのかしら。」

最終種目に出る人はレクリエーションの参加は自由だったから、それについてだろう。

『出るよ～折角の体育祭だもんね！楽しまないと！！』

正直、面倒だ。
ただ、トーナメントのことを考えている姿を見せて、作戦があるように思われるのももっと面倒だ。

チアの服を着た梅雨チャンを上から見下ろすと、「守木ちゃんは既に楽しそうね」と言われる。

『ふふ、梅雨チャンも可愛いチアになって楽しそうだよ～！すごく似合ってる！』

褒めてあげると「ケロケロ」と言いながら頰を染めて恥ずかしそうに笑った。
それを見て「私は私はー！？」と芦戸チャンが聞いてくるから「似合ってるよ～」と返す。

…それを見た上鳴クンと峰田クンにまた怒られた。

「くそっ…俺と峰田が騙したのにっ…！」

『騙したからじゃないかなぁ…』

「た、確かに…！！」

君らは馬鹿なのか。