【MHA】NRC生、異世界で保護対象してます【twst】 (ページ10)

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赤子同然なNRC生ページ10

三人は驚いた表情のまま固まってた
恐ろしい子、とでも思ったのかなー…

『あー、安心して下さいよ。
この世界で迷子になる訳にはいかないですし…』

今ここで暴れて外へ飛び出しても、あるのは更なる絶望だけなら此処でぬるま湯に浸かってる方が楽だ

…刺激がなくてつまんねぇけど

相『キミは…』

『俺はこの力を必ず人を助ける為に使うとか言えません』

無意識に視線を手のひらにあるマジカルペンに向けた

一振するだけで弱っちいここの(魔法が使えない)人間を殺せてしまうペンに、手に

『まだ16で、知らない魔法も多い…
でも数や威力は少なくとも人を攻撃出来る魔法も知ってるし、逆に治癒する魔法も知ってる

魔法で同級生と馬鹿やって、悪戯に使う事もあります
面倒臭い授業もありますし、逆に大好きな授業もある

…まあ、だからその、ただの学生なんだよ俺
友達と遊ぶのがだーい好きなただの高校生

そんな俺に人を殺める勇気なんてないよ』

だからさ、そんな怯えないで

開いたままの本のページを指先でなぞる

『それに俺ね、これ全部読めないんだ。何が何だかサッパリ…ナカザワ先生の前に来た人が言ってた言葉も知らない』

言葉を知らない赤子同然の俺

そんな赤子は一瞬にしてアンタらを殺せる
だけど、殺そうとしないってことはそうゆう事だって分かってんだろ？

『…そんな俺をどうしたいのか、決めて教えてくれよ

ヒーローさん』

これは俺の賭けだ
ヒーローならヒーローらしく、救って見せろよ

残念ながら俺はRSA生みたいな良い子ちゃんじゃないからな、全部利用するまでよ