【MHA】NRC生、異世界で保護対象してます【twst】 (ページ42)

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ヒーローとヴィランと… ページ42

死「…動き回るので分かりずらいけど、髪が下がる瞬間がある」

相「…！！」

死柄木弔の5本指がしっかりと相澤消太の左肘に合わさっている

先程まで向かってきた死柄木弔を受け流し、拳を与えようとしていたが動く前に青年とも大人とも取れない声が相澤消太の耳へ届いた

死「1アクション終える事だ」

髪が下がり相澤消太の個性が消えたの同時にその肘はボロボロと破壊されてゆく

死「そしてその間隔は…だんだん短くなってる
無理をするなよ、イレイザーヘッド」

服は剥げ、皮は剥がれ落ち、肉が見えはじめる
乾いた絵の具が、肌についた液体のりが剥がれていくかのごとく、少しずつ、でも確かに落ちてゆく

ひと目で使い物にならないと悟れるくらいに

痛む左腕を気にしながらも、右拳で死柄木弔から離れるが周りの敵からの攻撃は止みはしない

それは死柄木弔の紡ぐ言葉たちもだった

死「その個性じゃ集団との長期決戦は向いてなくないか？普段の仕事と勝手が違うんじゃないか？
キミが得意なのはあくまで奇襲からの短期決戦じゃないか？」

まさに事実ばかりだったそれらは相澤消太へと刺さってゆく
現に疲れと個性の使いすぎによる身体の衰えが出始めている

鉛のように重くなって足が、目が、使えなくなっていく

死「それでも真正面から飛び込んで来たのは生徒に安心を与える為か？」

再び、向かってくる敵を持ち前の近接戦闘術で不能にしていく相澤消太だが、死柄木弔は止まらない

死「カッコイイなぁ…カッコイイなぁ…！」

楽しそうな死柄木弔はすっと声色を元に戻す

死「……ところでヒーロー、本命は俺じゃあない

教えてやるよイレイザーヘッド、そいつが対平和の象徴…怪人脳無。」

一瞬で血で染った相澤消太の上に乗る脳無と呼ばれた怪人は、鳥ともとれない奇妙な声で鳴き相澤消太の左腕を折った

死「個性を消せる…素敵だけどなんて事ないねぇ
圧倒的な力の前では、つまりただの無個性だ…」

『ぶっ殺す！！！！！』

脳無「！！」
死「………！」

相「…Aっ……？」