ジョングクくんのお嫁さん。2 (ページ10)

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「…………………いい加減こっち向いてよ」

『絶対嫌。先に上がってくれていいんだよ？のぼせるだけだよ？』

「………今さら隠す必要なくない？」

今日のグクは、変だ。

急に一緒にお風呂入ろう、って言ってくるし。まさか本当に入ってくるとは思わなかった。

面と向かって顔を見れるはずもなく、仕方なく私は先程から背中ばかりを向けている。

「ヌナ、」

『……………………………』

「A、こっち向いて」

『…………………嫌』

………名前呼びも悪くない。

かれこれ何分お湯に浸っているんでしょう。

顔だけ首がねじ曲がらない程度に向ける。

……………あーもう水も滴るいい男なのがムカつく。

カッコいい。絶対言わないけど。

『……………………ちょ、んんっ………………』

背中をツーっとなぞってくる。

「…………………あー、…………やば。………のぼせたから上がろうかな。

それじゃ、ゆっくり一人で入浴してくださーい。

あ、待ってるからね？…………逃げたらダメだから」

『…………………っ、グクのアホ…………………っ！！！』

今夜、私の心臓はいよいよパンクしてしまうのかもしれない。