ジョングクくんのお嫁さん。 (ページ33)

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83. JK side ページ33

「………………ヒョン、もっとスピード出し「お前はとりあえず落ち着け。なっ？」

そんなこと言われても。落ち着けるわけなんてない。

コンサートの最終日、打ち上げにでも行こうかとお互いやり切った状態で楽屋に行くと、

そこには携帯の通知がえぐいほどだった。

相手はお義母さんからで、

どうやら電源を切っている間に大変なことが起きていたらしい。

ヌナが、陣痛が始まったそう。

本人は、「来るな来るな、頼むからコンサートをちゃんとやれ」

とあれほど、拒否したらしいが見かねたお義母さんがこっそり連絡してくれ、今車のなかでドキドキしている。

……………どうしよう、何かあったら。

すぐそばにいれないのは、こういう時に痛いと思う。

「…………………俺まで緊張してきた…………なんで俺が人のお世話しなきゃなんないんだよ…………」

と疲れているユンギヒョンはちょっとイラついている。

「ヒョンじゃないと、冷静になれる人がいないんだもん。後、安心する。お爺ちゃん、さすが」

こんなことを言ってられるほど、平常心は保てないわけで。

「………………頼むから、無事でいて」

今は、そのことを願うばかり。