青が宿る 3

05. ページ6

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TH「…寝てたのに、Aの泣き声うるさいんだもん」

『…ないてない』

TH「どこが。俺の布団濡らすのやめてくれる？」



テヒョンは本当、いい迷惑だと言いながら
ゆっくりと起き上がってわたしを見つめた。







TH「…隠しててすみませんでした」

『…むやみに嫌いとかいってすみませんでした。
ほら、ん、』





いつの日か、あれは確か控え室で
テヒョンと喧嘩して
いちごみるくとハーゲンダッツと引き換えに
仲直りの握手をしたんだった。


いつもこの手を握ると安心するんだ。







TH「…握ったら許したみたいでやだ」


あの日のわたしとおんなじ、へその曲げ方。
テヒョンはその時知らないんだっけ。

同じ過去を生きてきたのかな、なんて。







『………ははっ、』

TH「ちょ、何笑ってんの。
そんなんで許してくれると思ったら大間違いだからね。

おなかすいた。お粥持ってきて。
…一緒に食べよ」







久々に笑ったよ。

笑い方も思い出せずにぎこちなくなるくらい
とても久しぶりの笑顔だった。

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