青が宿る

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「おめでとうございます、
一位は방탄소년단！」


皆が顔を見合わせて
信じられないと何度も首を横に振るばかり。

じんわりと時間が経つにつれて
ステージのためにおめでとう、と言ってくださり
去っていく先輩や他のアーティストさんたち。





『……うそでしょ』

NM「…嘘じゃないさ」

JM「…ねぇ、僕泣きそう」

『すでに泣いてるでしょ』






ジミナが泣いているのを見ると
こっちまでもらい泣きしてしまう。
　
一旦溢れたら留まることを知らなくて
衣装がだんだん濡れてくるし。





『……あー、もう』

「トロフィーです、どうぞ」

JN「ありがとうございます。ほら、A」


持ちなって、ジニオッパが
ゆっくりと離したトロフィーの重さは
ずっしりとしていた。




やだなぁ、また泣いちゃう。
苦しかったよ、この二年くらい。

練習生生活入れたらもっとか。
非公開で、誰にも認知されてなくて。

辞めても元から居ないのと変わんなくて悲しいねってテヒョンアと言ってたっけ。





『テヒョン』

TH「ん」

『いっしょに、もと、トロフィー』




"デビューして一位獲ったらさ
トロフィー二人で持って尺超長く
カメラに映ってやろうよ。


俺たちの全部、視聴者に焼き付けさせよ。
だから、あとちょっとだよ。頑張ろう"






あの日、非常階段で泣いたわたしたちは
今このステージで、





TH「……約束」

『ん』

TH「っ、やっと、果たせたっ…」





うん、そうだね、テヒョン。

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