だいすきだ

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「…俺こそ、
Aはいつ見ても可愛いし、
誰かに取られちゃうんじゃないかって毎日不安だし。

こんな素敵な彼女で、
幸せ者だなって思うよ。


…俺のそばにいてください」

『……っうん、

こちら、こそ。

喜んで』





泣きながら笑う彼女の目を、真っ直ぐに見ると、
ああ、本当に、



本当に俺を受け入れてくれるんだって、
誇らしい気持ちになる。







「……やっと、


やっと、Aの前で格好付けれた…」




緊張が一気にほどけて、

肩の力が抜けそう。






『…良いのに、別に
格好付けなくたって』

「…プライドがあるの」

『わたしだけが知る、秘密がなくなっちゃうのは嫌だなぁ…

ホソクの甘えてる姿、
わたしは大好きだもん』






そんなこと言わないで。
…どうしよ、




「……あー、可愛い…」

『…口に出さなくて良いのに』

「だって」

『じゃあ格好良い』





お互いにムキになって、
とことん褒め合う俺たちは、

やっぱり俺たちだ。







「……よろしくね、これからも」

『ふふ、うん』






彼女の前で、
ようやく格好付けれた俺は、



もう一生横の彼女を離さないと決めた。



　
やっぱり俺は、君が

「だいすきだ」





＊「だいすきだ」fin.

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