ジョングクの＊＊＊係 Ⅱ (ページ47)

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『何が不正解なの？』

「ちゅーしてくれたら教えてあげる」

『…はぁ』

お酒のおかげで上機嫌な彼と、
面倒なことに巻き込まれたわたし。

『別に知りたくないからね？』

「…Aのばか、もうしらない」

と、ふいっと横を向いて、
いわゆる拗ね始めた。

…君は幼稚園の子か？と疑いたくなるほどの子供っぽさだった。
まぁ、そこは昔から変わらないんだけど。

実は結構拗ねるんですよね、昔から。
…変わっていなくて、ちょっと可愛いと思ってしまうわたしは親バカならぬ彼氏バカらしい。

『分かった知りたい知りたい』

「ちゅーして」

『………はいはい』

ほっぺに優しくぽっぽをすると、
ますます嬉しそうなジョングク。

…可愛い。ほんっと可愛い。

「AはJKじゃなくて、
ジョングクのウリエギね」

…正解を教えたつもりなのだろうけれど、
あんまり違いが分からない。

「ねぇ、A」

『……ん？』

ゆっくり顔が迫ってきて、
酔っててもキスしてくるのかな、なんて待ち構えてたら、

すやすやと寝息が聞こえてきた。

…寝た？
この状況で寝た？

信じられないけど、寝たぞ…。

何とか引きずって運んで、もうわたしの体力は限界。

…眠る前に、ひとつだけ。

『……おやすみ、わたしのウリエギくん』

今宵くらい、たまには。
わたしが魔法をかけても、良いよね？