ジョングクの＊＊＊係 Ⅱ (ページ5)

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「お、ミンギュじゃん」

「おー！ジョングギ！」

「わっ、馬鹿来んな、大型犬」

抱きつきに行こうとするミンギュくん…じゃない、
ミンギュを全力でブロックするジョングク。

犬と嫌がるウサギ。
嬉しそうだけど、少しシュールで笑ってしまう。

「あ、A笑わないでって！」

「お前の馬鹿さに失望してるんだ。
…っていうか、

"A"…？」

「…え、ダメ？」

『聞かなくて良いよ、"ミンギュ"』

わざとらしくそう呼んでみると、
瞳が動揺して揺れたジョングク。

ミンギュが去った後、

「……は、どういうこと」と詰め寄ってくる。

『同い年だから？』

「…それだけで？」

『…ジョングクだって、』

"ミランちゃんにオッパって呼ばれてるくせに"
なんて、言えるわけがなかった。

「…A、分かってる？お前は、俺の、」

『…分かってるよ、
分かってくれないのは、ジョングクの方じゃん…』

どうしようもない怒りと不安さが込み上げてきて、止めることが出来なかった。

分かってる。
相手にしかなれなくて、
その先は望んだらダメだと。

「Aっ！」

部屋を逃げるように、走って出たのは、

どうしようもなくわたしが弱かったから。