ジョングクの＊＊＊係 Ⅱ (ページ38)

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「全治1ヶ月ってところですかねぇ」

白衣を着た先生がのんびりとした口調でそう告げた。
自分の足に巻かれたギプスはかなり大げさだから要らないと言ったにもかかわらず、ぐるぐると巻かれている。

事の発端はこうだ。
ステージの準備をしていたスタッフさんとわたしがぶつかって、何とかバランスを崩して着地をしたら、足の方向を間違えた。

要は骨折寸前。
絶対安静と言い渡され、しばらくは活動も座ったままになるそうで。

…申し訳なさでいっぱいになった。
のだが、

「ゆっくり休んで。
しばらくはじゃあ椅子でのパフォーマンスか」

「なんでも不自由だったら言ってね」

不注意を怒られることなく、
むしろ心配してくれるメンバー。

書面にてARMYにお知らせをすることになり、さらに心配の声が上がりそうだ、なんて思いながら家に着いて。

痛み止めのおかげでかなり感じる痛みは少ないし、そんなに困る…ことでもないんだけど。

『…え、ジョングク何してるの？』

「しばらく、俺こっちで生活するから。
お前ひとりじゃ、心配でたまらない」

………彼氏が随分過保護すぎるんですが。