ジョングクの＊＊＊係 Ⅱ (ページ37)

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「…嫌です、言いません」

「あら、生意気」

「…部外者に教えるつもりはありません」

「へぇ、私が発案しなかったらあんな可愛い愛しのAちゃんは見れなかったのに？」

…絶対オンニは楽しんでる。
見るからに面白く思ってるんだろうな。

「…あのですね、」

「へぇ、言えないんだ？可愛いカノジョのこと可愛かったの一言も言えないんだ？」

『…オンニってば、』

「まさか俺が言えないとでも？」

負けん気が強すぎるジョングクに、
さらに煽るオンニ。

…収拾がつかなくて、困ったものである。

「宇宙で一番愛してますよ」

「…斜め上行ったねぇ」

「あんた絶対楽しんでるでしょう。
っていうか、そっちのダーリンはどうしたんですか」

「アイツ？知らない、あのアホなんか…」

と、わたしのことを宇宙で一番愛してると言ってくれたジョングクに顔を赤らめていたら、

ちょうど電話が鳴った。

「……」

『出てあげたら？』

「…今さらとか、遅いのよ、いっつもそう」

『…でも好きなんでしょ？』

こくり、と小さく頷いたオンニは、
電話越しに話し始めた。

「……"お前がいなかったら、
せっかく開けようと思ってたワインが消費できなくて困った"

だって。
…ほんっと、私はワインのための存在なの？
意味わかんないし…」

そう言いながらも口角は上がっていたオンニは、
やっぱり大好きなのだと見ていて分かる。

「長居してごめん。
邪魔者はさっさとお暇するわね」

「超邪魔者でした」

『ちょっと、ジョングク』

「……幸せならそれで良いわ、じゃあね」

『…ありがと』

「……何が？」

『わたしって、宇宙で一番愛されてたんだ』

「…当たり前」

言葉はキザなのに、
それと反対に顔、さらには耳まで真っ赤なジョングクを見ると、

何だか可愛くて仕方がなかった。