ジョングクの＊＊＊係 Ⅱ (ページ12)

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嘘みたいに頭痛は引いていたし、ふらつきもなくなった。
単に寝不足と過労が重なったんだと思う。
…後は、ストレス。

「本当に病院行かなくて良いのか？」

『うん、大丈夫だってば』

マネオッパは無理していないか、と何度も確認をしてくる。

「ゆっくり休めよ」

「何かあったらすぐ電話するんだよ？」

『本当に大丈夫だから』

と、心配してくれるメンバーたちに、
もう本当に良くなったと何度も言わなくてはならなかった。

「じゃあ、おやすみ」

『おやすみなさい』

他のメンバーと別れて同じマンション組のわたしたちはエントランスから入る。

「…あ、郵便来てる。
宅配かな、ごめん先帰ってて良いよ」

ホソクオッパは下の郵便受けに行かなくてはならないとのことで、自動的にふたりきりになった。

「…大丈夫？」

『…ん、迷惑かけてごめん』

「…荷物貸して」

『大丈夫だよ』
　
「いいから」

強引にわたしの手から荷物を取り、
エレベーターのボタンを押す。

あっという間に玄関の前に着いて、
荷物を受け取ろうとした。

「…なぁ

俺、何かした？」

消え入りそうな声で、
悲しげな瞳で、

ジョングクが呟いたその言葉は、
はかなくて、掻き消されそうだった。