ジョングクの＊＊＊係 Ⅱ (ページ2)

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「あ、A終わった？」

『オッパ』

「ヤーミンギュ久しぶり」

「テヒョニヒョン、ご無沙汰してます。
ジョンハニヒョンが会いたがってましたよ」

セブチのクオズとバンタンのクオズは、
これまた仲良しで、アユクデではいつも集まって話してるイメージだ。

「え、アイツが？」

「えぇ、宜しくって」

「ハニ、ツンデレだったんだ。
俺がカトク送っても既読スルーしかしないのに。
可愛い可愛いハニちゃん、今度飲もうって言っといて」

「あ、了解です。じゃあね、Aちゃん」

と、この後さらにレッスンを控えているわたしたちは一足お先に退場。

「オッパカトク交換しよ」

「良いけどつまんないことで連絡したらブロックするからな」

「わたしの送る愛のメッセージのどこがつまんないことって？
あ、…初めまして」

わたしたちに気付くと慌てて頭を下げるミランちゃん。
くりくりとした目に、可愛らしいえくぼ。

…どれも、わたしにはないものばかりだ。

「ヤージョングガ彼女？」

「まさか」

…否定は、してくれたのは嬉しかった。

「腐れ縁なだけです。小さい頃の幼なじみってやつで」

笑いながら話すジョングクに、
横の明らかに嬉しそうなミランちゃん。

…どこから見ても、お似合いだ。
この場所から逃げ出したくて、仕方がない。

いつからこんなに嫉妬深くなったの、わたし。
…あくまでジョングクの相手。

彼女に、なれない事実が頭を取り巻く。

「……A？」

『…あ、』

「早く行くぞ」

『…うん』

胸がチクリと痛むのを、
必死に堪えながら部屋を後にした。