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50. ページ8
「…ジョングク、」
「…忘れるから」
もう、苦しすぎる。
もう、一体どれだけの涙を流したんだろう。
ヌナが、決めた。
紛れもなく、彼女が決めた。
ジニヒョンは、もう嘘をつかない。
こんなにも苦しいのなら、
愛さなきゃ良かった。
こんなにも胸が張り裂けそうなのなら、
貴方と出会わなかったら良かった。
なんて、綺麗事で済ましたいのに。
いつまでも、過去に縛られる。
だって、
あの笑顔も、
美味しそうに食べる姿も、
後ろ姿だって、
何もかも、貴方のすべてが。
愛しいと思ってしまった。
知ってしまった、貴方のことをこんなにも愛していると。
好きだ、
どうしようもないくらい、
好きだよ、ヌナ。
ずっと、愛してる。
けれど、俺の気持ちには応えてくれないから。
俺が、受け止めるには辛すぎるから。
"いつか、お互い素敵な人と幸せになろう？"
叶うのならば、貴方の隣で、
笑っていたかったです。
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作者名：つばき。
| 作成日時：2020年10月24日 11時
