44. ページ2
「…練習始める?」
空気を悪くしないように、と伺うように聞くナムジュニヒョン。
「ヤーお前らそんな憔悴してどうしたんだよ?
親父ギャグ後みたいに凍らないでさぁ、」
「え、自覚あったんだ」
「ヤーユンギ!」
いつもの俺たち。
…のように振る舞っている俺たち。
何も、知らないんだ。
ただ、昨日までと変わらない俺たちであって。
…なんて、出来るわけがない。
「……なん、でそんな風に振る舞えるわけ」
「っおい、ジョングク」
「アンタは、何がしたいの?
一生聞かれなかったら言わないの?」
「やめろ、ジョングクっ!」
「言ったよね、自由に生きろって。
アンタは生きてないじゃん。
なのに、俺によく言えるよね?
俺の気持ちも分からないで、ヌナを取るの?
気付いてたんでしょ?あんな勘ぐってさ。
俺が可哀想だから言わないの?
同情してるのっ………?」
気付いてたんでしょ?
どうせ、傷付くからって言わないつもりだったんでしょう?
「ジョングク、よせ!」
必死に止めるヒョンたちなんて、
今は知らない。
678人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つばき。 | 作成日時:2020年10月24日 11時