てひょんのぬな。

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『あ、あのねテテくん、お嫁さんはヌナだよ？』

「え？…………テテおよめさんになれない…？」



あっという間に目にたまっていく涙。
くそぅ、こんな天使を泣かせるのはどこのどいつだよ。


………私だよ。





『テテくん男の子でしょ？

男の子は、お婿さんになるんじゃないのかな』

「おむこさん………
でも、リナちゃんおよめさんになる！って…」

『リナちゃんは女の子だから。
えっと、…………それで、』

「わかった、てて、ならおむこさんになる」




覚悟を決め、ちゃんと泣き止んだテテくんは偉い。さすが、テテくんである。







「ぬなのおむこさんになるから、
じゃあぬなおよめさんね」

『……………私？』

「ててがいうだからそうなのっ！なるのっ！」

『い、いやいやテテくん、ヌナは……


その、おばさんだよ？
テテくん、まだ6歳じゃない』





いくらなんでも年齢差がありすぎると思うんだけど。



「ててがそういってるからなるの、わかった？」






…………私、この度お婿さん候補ができました。

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