紅一点、辞めます 2

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『………………毎回思うんですけど、元気ですね』

「ヤーAが冷め出したぞ……………！」

「その目懐かしいねぇ、ひひっ！」





何が楽しいんだか、ちっともわからない。

だけど、何でだろう。いつの間にか、頬が緩んでしまっているのだ。





『………………あ、ちょっと！見ないでくださいよ…』

「なになに？…………あ、僕は可愛い、だって！」

「ヤーA。俺は何!?自称イケメンって……！」

「でもイケメンと思う？」

「当たり前だろ！」





些細なことだけど、こんな風に笑い合えるのが楽しくて。


いつまでも続いてほしいと思ってしまう。






『……………私、防弾少年団にいて、よかったです』



心が、わかり合えている気がするから。




「俺たちもだよ。そんな感動すること言わないでよ〜…………」

「あーあ…………勝手に涙が止まんねぇな」

「おかしいな………目から何かが…………」




気がつくと、みんな泣いていた。

でも、悲しくなんてなかった。







「これからも、でしょ。

早く元気になって、またステージに立とう。





＿＿＿＿8人で」






8人、その言葉だけで。


私は魔法をかけられたみたいに、嬉しくなるの。

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