紅一点、辞めます 2

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「え、嫌ですよ」


沈黙を破るがごとく言葉を発したテヒョンア。

今は、この能天気さというか、それもテヒョンらしいんだけど、


ありがたかった。




俺たちの想いを代弁してくれたような気がして。





「誰が決めたんですか、迷惑だって？」

「……………そうだよ、Aがいなくちゃ僕ら、やっていけないの。



そんなこと2度と言わないで。

3度目はなしだからね」

「俺たちは8人じゃないとダメなんだから」




みんな、思い思いに自分の気持ちをさらけ出していく。




もっと、早く素直になるんだった。

もっと、早く打ち明けているべきだった。






『………………でも、』

「いいんだよ。前までのお前は頑張りすぎたから、



今は休めてラッキー、くらいで思っとけ。


いいな？」




『………………ありがとう、ございます……』





うつむいていて顔はよく見えなかったけど。

お礼を言うのは、こっちの方だよ。

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