#ならば、決めました ページ37
「………A、話がある」
『……奇遇だね、私も』
ついに、面と向かって対面する日がやって来た。
もう怖くて仕方がない。
だけど、きちんと聞かねば。
あのキスの意味を、そういう雰囲気だったと言うのをこの耳で聞いて、
いっそ潔く失恋してやる。
『………………ねぇ、』
「……な、何?」
『…あの日、私にキスした意味は何?
あんたさ、あのスタッフと付き合ってるんなら二股というか、疑惑になると思うけど?』
あぁ、どうして素直になれないの。
どうして好きだと言えないの。
これじゃ、浮気を問い詰めてる鬼嫁みたいになっちゃうじゃん。
「…………知ってた、の…………?」
なんだ、やっぱり。
知られたらまずかったんじゃんか。
あーあ、私ってバカ。
好きになるだけなっといて、失恋はとてつもなく怖くて。
流れそうになる涙をぐっと押し込めて、ソクジンをまっすぐ見つめる。
『……ソクジンのせいで、期待しちゃったじゃん。
もう、最低。嫌い。
あんたなんか、好きなるんじゃなかった』
「A、」
『…………バカ野郎、…………ねぇ、
離してよ』
「嫌だけど」
なんで、こいつに抱き締められなくちゃならないの。
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つばき。(プロフ) - 凛音さん» ご指摘ありがとうございます!完全にミスでした…。訂正しておきました! (2020年7月26日 9時) (レス) id: 925f18492f (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 3ページ目の「are思い」は「army思い」のことでしょうか。作品楽しく読ませてもらっているので更新楽しみにしています。 (2020年7月26日 2時) (レス) id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つばき。 | 作成日時:2020年7月21日 7時