#後悔先に立たず ページ34
「……………A、次撮影ー……って、」
次の担当を呼びに、Aを探してやって来た楽屋なのだが寝ている姿を発見。
………寝顔はどうせ、いつもみたいに白目を向いて…ない。
それどころか、涙が伝っている。
どうしたんだろう。どうして泣いてるんだろう。
この間から、どうも避けてるというか、ギクシャクしているというか。
ともかく、Aに何かあったことは間違いなさそうで。理由を考えてもわからないのだ。
自分が、Aのことに一番詳しいと思ってたけど、そうじゃないみたいで何か悔しいというか。
「ほら、A起きて」
『……………っ、ソクジン……』
「ん?」
寝言で泣きながら、僕の名前を呼んでいるみたい。
ねぇ、どうして泣いてるの?
何かしたっけ?
考えても、咄嗟に原因が解明できない。
とりあえず、起こさなくちゃ。
泣いてる原因は、自分?
そう、考えると咄嗟に行動に移ってしまっていた。
完全に、無意識で。
「…………え、」
今、僕は何をした?
何をしてしまった?
……………嘘だよな、キムソクジン。
………キスを、うっかりしてしまったなんて、嘘だ。
慌てて楽屋から立ち去る。
どうしよう、どうしよう。
『…………………は?
何、あれ…………』
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つばき。(プロフ) - 凛音さん» ご指摘ありがとうございます!完全にミスでした…。訂正しておきました! (2020年7月26日 9時) (レス) id: 925f18492f (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 3ページ目の「are思い」は「army思い」のことでしょうか。作品楽しく読ませてもらっているので更新楽しみにしています。 (2020年7月26日 2時) (レス) id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つばき。 | 作成日時:2020年7月21日 7時