#開け、正直さよ ページ31
「で、話って?」
『…………い、いや特にないっていうか…』
「ねぇ、なんで避けるの。
ずっとこの間から目線合わせないし…
まさか、また体調悪いとか?」
コツン、とおでこを完全無自覚で当ててくるキムソクジンは、ひょっとしたらパクジミン大先生よりあざといのかもしれない。
それともただの天然バカか。
『……………っ、大丈夫だから』
何なの、この心臓の鼓動の早さは。
自分で思ってるよりずっと、好きらしい。
「………あの日何かした?」
『は?』
「いや、打ち上げの時……やたら泣きそうだったから」
あぁ、何にもわかってない。
この私の気持ちも、全部。
やっぱり無理だよ、私には荷が重すぎるんだ。
私の一言で、ソクジンを惑わせたくない。
『…………大丈夫だから、ごめん、
やっぱりテヒョンに言う間違いだった』
フラフラとした足取りで控え室に戻る。
どうせ、あの日のスタッフさんに言い寄られて悪くない、なんて思ってるんだろうな。
『キムソクジンのバカ野郎…………』
なんだ、私。
これ、絶対対象としてみられてないじゃん。
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つばき。(プロフ) - 凛音さん» ご指摘ありがとうございます!完全にミスでした…。訂正しておきました! (2020年7月26日 9時) (レス) id: 925f18492f (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 3ページ目の「are思い」は「army思い」のことでしょうか。作品楽しく読ませてもらっているので更新楽しみにしています。 (2020年7月26日 2時) (レス) id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つばき。 | 作成日時:2020年7月21日 7時