君の涙が乾く頃 (ページ5)

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「お願い、一緒に行って！！！！！！」

『嫌。断る。第一なんでアラサー超えたアイドルのサイン会なんて…』

「テヒョン様はアラサーなんかじゃないの、あの人は永遠に5歳なんだから！」

と机をひっくり返しそうな勢いでバンバン叩く、腐れ縁の親友、ソラ。

小学校から大学までずーっと一緒の、まぁ幼馴染といえばそうなるのかも。

「ようやく復帰したの、これは私が行かないとダメなの」

『根拠は？』

「運命だと私の何かが告げてる。これは神のお告げよっ！」

と推しのテヒョン様…？よくわからないが、復帰して嬉しいのだそうだ。

何でも、活動う休止の際にはティッシュを3箱消費する勢いで泣いていた。
それに私は永遠と付き合わされた。慰めざるを得なかったのだ。

「行こう、この機会にAもハマろう！」

『さてはそっちが本音だな？』

事あるごとに写真を見せてきてはガンスルーする私に懲りたわけではなかったみたいだ。

「……………ヤンニョムチキン、1ヶ月分！サイン会だよ!?

触れ合えて、見つめてもらえるんだよ!?」

『……………触れ合えて見つめ合えるはともかく、

ヤンニョムチキンのため、なら行ってあげる』