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■ ページ47
「…………………なかなか来れなくてごめんね、A」
用意した花を、丁寧に立てる。
墓石も、水で拭くと、いくらか綺麗になった。
「Aの好きな、食べ物にしたよ」
きっと、たくさん食べるでしょ？なんて言いながら、お菓子を置く。
これが、一番Aっぽい。
「………………やっと、面と向かって向き合えた。
ずっと、Aがいなくてどうしようもなく苦しかった。
なんで、誕生日に死んじゃったのって、思うこともあった。
でもね、僕変われたよ。
………………Aのことは、ずっとずっと、大切な仲間だ。
だけど、やっと。
守りたい人ができたんだ。
名前も、Aと一緒でヤンニョムチキンが好きなところまで似てる子なんだけど。
…………………偶然にしては出来すぎてるし……
Aが、きっと彼女を作らない僕に呆れて出会わせてくれたの？
……………ありがとう、A。
これからも、大好きだからね。
……………もう、安らかに、眠って」
そこに姿が見えなくても。
きっと、届いてる。
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作者名：つばき。
| 作成日時：2020年5月27日 12時
