交際 0 日婚 Ⅱ【YG】 (ページ35)

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連絡をしているのに気づかなかったり、
帰ってきてもやはり上の空なところがある。

何かあったのだろうか。

洗い物をしようとキッチンへ行こうとするAを引き留めてテーブルに座らせる。

「何かあったんだろ」

『………ないよ？』

嘘だと一瞬で見抜く。
やっぱり、何か隠してるな。

「20年以上付き合ってきて今さら隠せると思うなよ」

『…………ほんとに、ないから』

「嘘だ」

こんな時こそ頼ってほしいのに。

どうしていつも抱え込もうとするのだか。

『……………ゆんちゃんはさ

私が、専業主婦になりたいって言ったらどうする？』

「………え？」

『来年からスンジュも幼稚園に通わせようと思ってるんだけど…

実は、ジョンヒからね、また仕事しないかって誘いが来たの。

でも、私はやっぱり家でこうやっていたくて。

……………難しいよね、ごめ、

「…………ごめん」

なぜか、口から出てきた謝罪の言葉。

本当は、どこか自分のせいだとわかっていたのかもしれない。

『………違うの、ユンギのせいじゃないよ』