じょんぐくのぬな。

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「……………遅い、アホ何やってんだ。ヌナは」

深夜真っ只中。







先に寝ててなんて言われた俺だが、そう簡単に寝るわけなんてない。

久々の1人での食卓はびっくりするほど味がしなかった。





1人で大好物のはずのバナナキックを食べても、

分け合える相手がいないと、美味しく感じない。







「………………うさぎは寂しがり屋だっつーのに、あのバカは………」



気になって眠るどころか、逆に寝れないんだわ。









ピンポーン

ようやく帰ってきた。全力で玄関のドアを開けたら、







「あれ、」

「…………………ん？」






見知らぬ人に担がれたヌナと、


スーツを着た人。









「あの、うちのヌナがどうもご迷惑を」

「あぁ、いえいえ。お酒強いの間違って飲んじゃったみたいで。

ごめんなさい、こちらこそ止めれなくて」





すやすやと寝息を立てているヌナは、

この男に少なからずその寝顔を見せたって訳だな。





ふむふむ、……………気にくわないな、どうも。







「いえ、ありがとうございました、わざわざ」

「じゃあ、またねキムさん」

『えへへ、先輩さよーなら！』






そんな、笑顔向けるんだ。

そんな、切なげに見つめるんだ？








「…………………ばーか、………あほ」

寝ているヌナにそっとデコピンをして、





部屋に運んだ。重かった。

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