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『……別に私はミン家に反対されても大歓迎だよ』
「俺がさせない。っていうか、責任は本気で取らせてくれよ、格好つかねぇから」
うちの家族は大喜びで少々計算が狂ってしまった。
ならば、ミン家で今度こそ拒絶してもらおう。
やっぱりユンギには、色々と背負わせ過ぎているから。
「…A」
『何さ』
「絶対、結婚するからな」
『……エスパー?』
「お前の幼なじみ何年してると思ってるんだよ」
あっさり、計画がバレそうになってしまった。
ユンギ、恐るべし。
「……………ユンギ、お前……わかってるのか」
「……だからこうして責任を、」
「責任って一言で片付けようとするな」
「そうよ、ユンギ。あなたはいいかもしれないけれど、女の人はどれだけ傷つくと思ってるの」
…………うーん、いつ見てもこの家でユンギの権威低いんだよなぁ。
しょぼん、としてるユンギと。
これでもかというくらい、饒舌なユンギパパとママ。
その調子です。そのまま追い返してくださって、
「……………俺は、そもそも前から愛してた。
責任のことも、もちろんあるけど。それだけじゃなくて。
本気で幸せにしたいんだ、Aを」
「…………まぁ、お父さん」
「…そんなこと言われたらなぁ…………?
Aちゃん、こんなバカ息子だけど、
どうかひとつ、よろしくお願いしたい」
……………あれっ?
計画、失敗……………?
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べな - ええ....最初のシーンシたッテコトデスヨネ?あー、もうほんとに現実にならないかな(ピョンテ)ちょっと切なくなってきます、泣 (2020年7月30日 3時) (レス) id: c3599b2d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つばき。 | 作成日時:2020年7月4日 21時