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ストーカー ページ35

Aside


叶「今葛葉そっち向かったからしばらくしたら来ると思う」



『ほんと迷惑かけてごめん』



叶「迷惑とか1ミリたりとも思ってないから安心して」



『今度なんか奢るね』



叶「僕さー、駅前のクレープ屋さん気になってんだよねー」



『じゃあ今度そこ行こっか笑』




かなかなは私が怖がってるのを和らげようと明るい話題を沢山出してくれた



また安否確認?のつもりなのかいつもより会話のキャッチボールがはやい



葛葉がこっちまで来てくれるって聞いてから5分くらい経った



心配して来てくれるとかどんだけ良い奴なんだよ〜泣



そんな事を考えていたら後ろから聞こえていた足音が大きくなっている事に気づいた



やばいこれ結構近づいてきてる



男「ねぇ‥」



男の声が聞こえた瞬間全身にブワァーと鳥肌が立った



もうダメかも、と思った瞬間



葛「おぉい!!A!!!」



と後ろの方から私の一番好きな声が聞こえてきた



安心して振り返ると男と目が合ってしまった




男は次第にニヤニヤし始めたがすぐ葛葉が駆け寄ってきて



『へ?///』



私を抱き寄せた



急展開すぎて理解に苦しんでいると



男はチッと舌打ちし下唇を噛みながら逃げてしまった



『ありがと』



怖かったのを我慢していたせいで気が抜けて地面にペタンと座り込んでしまった



葛葉は私と目線を合わせるため屈んで無言で頭を撫でてくれた



叶「どうなった?」



電話越しに少し聞こえたのか、ちょうどいいタイミングで話しかけてきた



葛「ストーカー野郎逃げやがった、けど怪我はない」



葛「あとそいつ俺たちと同じ制服着てた」



叶「やっぱうちの学校だったか」



『2人ともほんとにありがとね』



葛「取り敢えずA家まで送ってくわ」



叶「じゃあ僕一応警察と学校に連絡入れとく」





ツーツーツーとスマホから通話が終わる音がした

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作者名:香李 | 作成日時:2023年5月6日 0時

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