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序章 ページ1
――とある島の港に、黒い旗を付けた船が停泊していた。
「なー!オイラ腹減ったー!」
船から降りた3人の内の1人、少年が声をあげた。その声に残りの2人は頭を抱える様な声音を出す。
「……あぁ、うん。分かったから」
「腹減ってんのになんでそんな元気なのかね……」
空腹なのはこの2人も同じな様だ。彼等の船に積んであった筈の食料は、既に底をついていた。なんとかせねばと3人はこの島に寄港したのだった。
「――なぁ、モーちゃん」
「あ?」
「あれ、宿屋じゃないか?」
モーちゃん、と呼ばれた青年――モーニング・グローリーは、隣にいる青年、チェリー・ブラッサムの指差す方向見る。其処には確かに、宿の看板があった。
目的地は見つかった。あとは行くだけだ。皆は空腹と疲れを押し殺し、その宿まで急いだ。
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作者名:双宮美桜 | 作成日時:2015年9月4日 14時