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決意 ページ7

ーAsideー

五条「取り合えず今日はここまでな。何かあったらこの番号に電話しろよ」

と別れてから2週間が経った

先生「えー、明日から夏休みなわけだが〜・・・」

夏休み前の学年集会をぼーっとしながら過ごし、あの日の五条先輩との会話を思い出す

いきなり呪術師になれって言われてもなぁ・・・・

下手したら死ぬってどんだけ危険な仕事なんだろう・・・

わざわざ自分の命を削る仕事を選ばなくても・・・・

でも高専に行けば私と同じよな仲間が出来るって言ってたなぁ・・・

と一人葛藤しているといつの間にか学年集会が終わり、そのまま放課後になっていた

共働きの両親の代わりに冴と凛の世話をしないといけない為部活に所属していなかった私は術式を使って急いで冴と凛を迎えに保育園へ向かう

まだ中学生だが、冴が入園する際保育士の先生達と顔合わせして特別に私も保護者にカウントしてもらっているのだ

保育園に到着して二人を引き取りに行くと廊下から凛の泣き叫ぶ声がした

何だ何だと駆けつけてみると

『さ、冴!?どうしたのその傷・・・!?』

冴「転んだだけ」

『嘘おっしゃい!』

本人は転んだと主張するが、全く信じられないぐらい酷い傷を頬と膝に作っていた

凛はそんな冴を見て驚いて泣いていたのであろう

先生「外で遊んでいる時に傷だらけで戻って来て・・・」

私たちが居ながら本当に申し訳ございません!と謝る先生

傷こそ痛々しいが本人がそこまで気にしていないようなので

『子どもの怪我の一つ二つはしょうがないですよ。それに子どもの傷の治りは早いので大丈夫です』

と言うとホッとした表情を浮かべる先生

取り合えず泣きじゃくる凛を片手で抱っこし、もう片方の手で冴と手をつなぎ保育園を出る

その頃には泣き疲れたのか凛は眠っていた

『ごめんね冴、抱っこしてあげられなくて』

痛いでしょ怪我と聞くと

冴「大丈夫」

と頬に張られた絆創膏をさする

何度見てもただ転んだだけの傷には見えない

家について凛を寝かした後、冴に

『本当に転んでできた傷?何かお姉ちゃんに隠してない?』

と聞く。

もしかしたらいじめられてるのかもしれない

なら冴をその子達から守らないと

なんて思っていると

冴「・・・絶対に笑わない?」

『笑わないよ』

冴「絶対に嘘だって言わない?」

『言わない。絶対冴を信じるよ』

と小さく震える冴を抱きしめ背中を撫でるのであった

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作者名:あーすー | 作成日時:2023年11月22日 22時

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