六眼の少年と時間操術の少女 出会い ページ3
ーAsideー
変な力があることに気づいてから早5年
私は中学3年生になっていた
あの日から私は家族や友達に隠しながら自分に宿る異能について研究を続けていて・・・
『私の足が速くなったのは身体能力が向上したというよりは移動という”時間”が早く進んだって感じかなぁ・・・』
人手の少ない川のほとりで一人異能について考える
実際は知っている感覚はいつも通りで、走り終わった時の時間の経過が体感よりも早いって感じだしなぁ
あの時も自分の動きが速くなっていることに気付いてなかったし
と初めて異能を使った日のことを思い出す
その日も今日のようにセミの鳴き声がうるさい日だった
『あ、またお化けだ』
虫を払うように手を振りかざせば塵になっていくお化け
普通お化けって大きくなれば視えなくなるって言うけど、私の場合はいつまで経っても視えていた
やっぱり私って変なのかな
一度お母さんに相談したことがあったけど
母「ごめんね今冴と凛から目を離せないの・・・!それに何度も言うけど庭の隅には何もいないわよ?」
当時凛が生まれたばかりで聞く耳を持ってもらえなかった
お父さんに関しては
父「お化けなんているわけないだろ?」
と笑われて終わった
それ以降私は誰にもこのことは言わずに一人でお化けと自分の異能に向き合ってきた
庭の隅にいるお化けはさっき祓ったお化けのように簡単には消えてくれなくて何年もウチに住み着いてて困っているから早く祓ってしまいたい
『はぁ・・・暑いなぁ・・・』
アイスでも買って帰ろうかな
と土手に上がり近くのコンビニに向かう途中
『何あれ・・・・?』
小さな森林の中に黒い半球の結界のようなものが出現した
たしかあの辺りは小さな社があったような・・・
ちょっとした好奇心からか夏の暑さにやられたのかは定かではないが、普段なら行かないであろう怪しい結界の下へ駆けて行く
中学校の制服のまま森の中に入り、結界を目指す
そして辿り着いた結界の中では
『お化けと異能・・・!』
家の庭の隅に住み着いているのに似ているお化けを白髪にサングラスをかけた人間が異能のようなものを使って祓っていた
自分と同じものが視えていて、他の人とは違う力を持っている人
この人は私の異能について何か知っているかもしれないと思っていると目の前に大きな影ができて
五条「アンタ誰?何でこんな所居んの?」
さっきまで結界の中に居たハズの男の人に声をかけらるのであった
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作者名:あーすー | 作成日時:2023年11月22日 22時