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ページ13

ー糸師冴sideー

凛「に゛にいち゛ゃぁああ!」

俺の怪我を見てギャン泣きする凛

冴「泣くな。そんな痛くねぇから」

とあやすもむしろヒートアップする凛

早く姉ちゃん来ねぇかな・・・と思っていると

『さ、冴!?どうしたのその傷・・・!?』

と息を切らして現れた姉ちゃんに言われる

多分凛の泣き声に気付いて走って来たんだろう

冴「転んだだけ」

と言うと

『嘘おっしゃい!』

と怒られた

先生と一言二言話した後、泣きじゃくる凛を抱っこして

『帰ろうか冴』

と俺の手を繋いで保育園を出た

『ごめんね冴、抱っこしてあげられなくて』

痛いでしょと言われたので

冴「大丈夫」

と頬に張られた絆創膏をさする

本当は俺も姉ちゃんに抱っこして欲しかったが、凛が寝てたので言えなかった

家について姉ちゃんが凛をベットに寝かしつけた後

『本当に転んでできた傷?何かお姉ちゃんに隠してない?』

と聞かれる

俺を心配する目

姉ちゃんなら俺の話を信じてくれるだろうか

冴「・・・絶対に笑わない?」

と聞くと

『笑わないよ』

と頷く姉ちゃん

冴「絶対に嘘だって言わない?」

『言わない。絶対冴を信じるよ』

大丈夫と抱きしめてくれる姉ちゃんにとても安心した

ソファに座った姉ちゃんに抱っこされながら俺は本当のことを話した

そして毎朝庭にいる化物を見るのが怖いことも

すると姉ちゃんは

『あちゃ〜冴も視えてたか〜』

と困ったように笑った

俺もということは

冴「姉ちゃんも視えてるの?」

と聞くと「うん」と頷いた

そして

『気づいてあげれなくてごめんね〜』

と俺の頭を撫でた

嬉しかった

姉ちゃんも俺と同じものが視えていた

その後姉ちゃんが庭にいる化物や保育園で襲ってきた化物についてゆっくり教えてくれた

そいつらは”呪霊”っていって視える人と視えない人がいるらしい

目を合わせなければ襲ってこないというのでこれからは目を合わせないと姉ちゃんと約束すると

『いい子』

と優しく頭を撫でられた

撫でる手つきが心地よくて眠くなってくる

『眠い?』

と聞かれたので素直に頷くと姉ちゃんは俺を抱っこしたままソファから立ち上がり、俺と凛の寝室に向かい、俺を凛の隣に寝かす

冴「姉ちゃんも・・・」

と指を握ると

『しょーがないな〜』

と3人で寝るには狭いベットに入ってきた

そして姉ちゃんに包まれる形になった俺はいつもより安心して眠りにつくことができたのであった

3→←姉ちゃんと俺



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作者名:あーすー | 作成日時:2023年11月22日 22時

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